鞍馬天狗

夢寐のたわごと

人間

気の毒な王様

ある日、歳をとったある国の王様が、ふと今までの生涯を振返って考えました。 兎(うさぎ)追いし かの山小鮒(こぶな)釣りし かの川夢は今も めぐりて、忘れがたき 故郷(ふるさと) この王様の故郷は、どこだろう? この国、そのものが「故郷」? でも、…

過信

「老人を過剰介護してはいけない。 老人の自らの力を尽くそうとする力を削いで(そいで)しまう」と言う主張をよく聞く。 なるほど、そう言われてみると、尤もなような気もする。 だが左にあらず。 過剰に介護されなくとも、過信は生まれる。 過信は、外発的…

理知的理解と実践

人間には、理知と感性があります。 通常、この2つのものは、一体となっています。 従って、事に及んだ場合、理知的にだけ振る舞うことは不可能です。 当然、感情も作用します。 そこで、「泣いても、馬謖を切る」のでしょうか? それとも「馬謖を許す」ので…

易(便利)に溺れるなかれ

便利なものには、何でも副作用を齎す傾向があるが、便利なものは、特定目的に限って便利なので、副作用があることを忘れてはならない。 車椅子は、基本的に歩けない一日中座乗生活する人には、あっちこっちへ自由に動けるので便利だが、半分(少し)歩ける人…

スーパーセンチュリアン

人生は、0歳から100歳まで、ストレッチ(伸ばされる)されるようになってきた。 論語(孔子)に言う人生の節目、「30にして立つ」、「40にして惑わず」も、2,500年のホコリを叩いて、書き直さなければならない。 スーパーセンチュリアン(100歳を超えた人)…

世の中は変わっている

我々は、既に覚えたことをベースに先を考える。 それ以外に考える為の根拠が無いからだ。 だから、梅干しは酸っぱく、ミカンも酸っぱいと思う。 砂糖は甘く、蜂蜜も甘い。 今朝、甘いミカンを食べた。 今まで、敬遠してきたミカンをこれからは食べよう。 技…

感性と理性

5ケ月経ってから、兄の死を知った。 甥(兄の息子)たちは、尊属である私に兄の死のことを全く知らせなかった。 兄のことを知ったのも、全く別の理由からであった。 来年の年賀状を、「父(兄)」の死んだため、割愛するというその甥たちからの慣例の年末の…

怒涛

近年、若者の力が怒涛のように押し寄せている。 良いことだ。 将棋の世界では、16歳の少年、藤井さん、が年上の段位保持者を次々と破り100連勝を重ね、アイススケートの世界では、16歳の少女、紀平さん、が初陣で金メダルを取り世界一の座、を射止めた。 こ…

比較

「金がないので、生活が苦しい」では、進歩はない。 進歩は無駄使いから生まれる。 豊かな日本では、貧しいXXX国に比べても、研究費が少ない。 今朝、あるテレビ番組で、日本人の「ノーベル賞」獲得数が減って行く、という話題について、話していた。 趣旨は…

かこち顔

薄れていた記憶が呼び起こされるに連れて、過去のことや昔覚えたこと、言葉などが、が色々・次々と思い出される。 「かこち顔」もそうして思い出した言葉の一つである。 かこち顔とは: [名・形動]他に事寄せ、そのせいにして恨み嘆く顔つき。また、思いわ…

状況(境遇)が人を変える

勝利に終わった後、将兵たちが韓信に「兵法では山を背にし、川に顔を向けて陣を組むしべしと書かれているのに、今回はその逆、川を背にしたのになんと勝ってしまいました。 これはいったいどう解釈したらいいのでしょう」と聞くと、韓信は「兵法に『これを死…

褒める

子供の教育には、叱るよりも「褒める」のが良いといわれる。 「豚も褒めれば木の登る」というわけである。 果たしてそうだろうか? なるほど、褒められると、気持ちか良い。 一層励もうという気持ちにも成る。 しかし、人間、誰しも気持ちの良いことを望むか…

伴侶(配偶者⇒夫婦)

とも【▽伴】 はん【伴】 伴侶(はんりょ) 2 ともなう 連れて行く。おともをする 「随伴・同伴」〈バン〉ともなうデジタル大辞泉~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ りょ【侶】[常用漢字] [音]リョ(漢)[訓]とも いっし…

自分独り なぜ人生は寂しい?

ブッダ(仏陀)は、「独生独死 独去独来」(大無量寿経)と教えています。 これは、「独り生まれ、独り死し、独り去り、独り来たる」と読みます。初めから終わりまで独りです。 人生が寂しいのはそこに原因があるんだ、ということです。私たちは、独り生まれ…

老人介護

「敬老」という言葉がありますが、「敬」されるべきは何歳くらいからでしょうか?そもそも、「老」とは、何を意味しているのでしょうか? 単に、「年長」であるという意味でしょうか? そこまで、「老」の意味を広げると、「敬老」とは、年長者を「敬」する…

孤独死

先日、「孤独死」をテーマにしたテレビ番組を見た。 見ていると、語られることの殆どが「死」の話じゃなくて、「生」の話だった。 考えてみると、「死」と「生」は極めて個人的なイベントであるにもかかわらず、「死」面したことがあっても、実際に「死」経…

体調の節目

東洋医学の教科書ともいえる文献『黄帝内経(こうていだいけい)』には、「女性は7の倍数」「男性は8の倍数」の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れるという記述があります。(ちなみに、60歳超えると、この節目は、男女ほぼ同じものとなります・・・・・・…

成し遂げる

この動画は、幾つかのチャネルで何回も放映されたようなので、多くの人がご存知だと思うが、山の急な雪渓の斜面を登る羆(ヒグマ)親子の動画である。 親のヒグマを先に、子グマが後ろから付いて雪が積もった急斜面を登って行く。 急な雪渓であるから、絶え…

群衆の中の孤独

ここで言っている「孤独」は、一時的孤独のことではない。 小説家が夢想する観念的孤独でもない。 その中で、永続的に生活する現実的孤独のことである。 この施設には、90人前後に人が送り込まれている。 家族(子供)に、親戚に、知人に送り込まれているの…

感じの悪い奴

「感じの悪い奴」というのが居る。 自分がそうならないために、考えて見た。どんな奴が、感じが悪いのかを。 外見上嫌悪感を与える奴(汚い、臭う、etc.)、煩い(うるさい)奴、威張る奴、自慢する奴、誇る奴、見下す奴、咎め立てする奴、貶す奴、おべっか…

「予(よ)」の時代

ここで云う「予」は、私のことではない。 予見、予想、予知、などで言う「予」で「あらかじめ」のことである。 その意味での「予」には、未来という意味がある。 「未然」という意味もある。 覆水は、盆に帰らない。 過ぎたることは、取り返せない。 死んだ…

「付き」の考察

暇があるので、日本語で言う「付き」という性質について考察して見ることにした。 いわゆる、「徒然なるままに」という、あれである。 この考察の主眼は、人間の性質としての「生まれ付き」や「顔付き」などというあの「付き」に置かれている。 「付き」は、…

習い性となる

習い性となる、とはよく言ったものだ。 孟母三遷の故事を例に考えてみよう。子供を寺の傍に住まわせたら、坊主の仕草をまねた。 子供を商売に盛んな街に住まわせたら、商人をまねた。 子供を学校の傍に住まわせたら、勉強するようになった。 なるほど、碩学…

相対性

私が生まれ、子供であった頃、「うぐいす芸者歌手」と呼ばれて、巷間の評判を呼んだ芸者がいたことがあった。 昭和の始めの頃である。 彼らは「芸者」だけあって、仲々の器量良しが揃っていた。 中でも、私が美人だと思っていたのは、比較的年嵩の「市丸」と…

鬱陶しいのは教える人物

以下は、一般論です。 そう断った上で、自分の意見を申し述べます。 殆どの教える人物は、「報酬」を得ています。 純粋に報酬無しで、教えてくれるのは「母親」だけです。 父親ですら、世間体という報酬を貰います。 学校の先生は、「給与」として、先輩は、…

ある推論

これは、主として、人間の脳に関する推論です。 ある程度まで、動物一般に関わる推論かも知れません。 私は、脳科学者ではありません。 素人です。しかし、ある程度の年輪を経ております。 破天荒なことを書くかも知れませんが、もし荒唐無稽だと思われたら…

「何故」は会話の鬼門

話している時に、「何故、何故」と問い詰めてくる奴は感じが悪い。 自分の心の中で問い詰めるのは勝手だが、話し相手に問い詰めてくる奴は、本当に感じが悪い。 まるで、こっちが犯罪者であるかのように感じさせる。 探究心は賢さの証である。 だが、自分が…

正気(しょうき)

再び、念を押す。 私は、素人である。 しかし、年輪を経ておる。 しかも、未だ、正気を保っておる。 この系列の館(老人ホーム)の何箇所ヶに渡って、20年近く住暮楽している。 この館には次々と、新しい人が入ってくる。 新たに入ってくる人の多くは、正気…

あの味噌汁は、旨かった!

昨晩、娘にあるファミリー・レストランへ夕食のために連れて行って貰った。 その店で出された味噌汁が旨かった。 日頃、住んでいる「ホーム」の味噌汁しか食べていなかったから、「旨い」味噌汁の味を忘れていた。 施設の食事は、病院のそれと同じように、「…

思いつき

老人ホームには、特に大きな老人ホームには、身体はまだ健康なのに、何をも自ら進んで為すこともなく、一日中、ただ退屈そうに時を過ごしている老人が多い。 そこで、思いついた。 子供の頃、母親や兄、姉に、本を読んでもらって楽しかったことを、そう言え…