鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

老人ホーム

栄誉

同じ呼称で、呼ばれている。 刑務所の囚人が、出獄を許されて娑婆へでるときに、迎えてくれる人を「身元引受人」と呼ぶ。 この老人ホームに入れられている我々の入居費、家賃、を払い、(おそらく、死後の死骸引取人)も、「身元引受人」と呼ばれている!

老人(高齢者)ハウス

鉄道駅や公園の片隅で、日が落ちてく暗くなっても、ベンチなどに寝ている見窄らしい(みすぼらしい)人々を、世間ではホームレスと呼びます。 彼らは、ハウスレスであるのみならずホームレスでもあります。 つまり、家も無ければ、家庭も持たないのです。 最…

老人ホームの水害

ある日、私が棲む老人ホーム(施設)の廊下に積み上げられた段ボール箱の多さに、驚愕した。 日頃は、気もしていなかったのだが、ダンボール箱の外側に印刷された内容説明を読むと、どれもこれも、サイズこそ違え、おむつの山。 この施設には、80人を超える…

数を揃えりゃ、歩も勝てる

♬ 歩のない将棋は、負け将棋 ♬ それは「歩」の泣き言だ。 歩も数を揃えりゃ、負けやせん。 矛先揃えて堂々と進む、庶民の力を侮るな。 18世紀中葉に始まったフランス革命、自由、平等、博愛の旗印を掲げて、数百年続いたブルボン王室を倒した。 (歩=第三身…

嚥下困難

「喉元すぎれば、熱さを忘れる!」。 「熱い」まま放って置かれたら、どうなりますか? 嚥下困難を感じているご当人には、仕様がありません。 嚥下困難は、得てして、ご老体に多い問題ですが、身体が不自由になっているご老体が放って置かれると、当人は本当…

汚濁の真っ只中

20年近くの有料介護付き老人ホーム暮らしで、漸く気付いたことがある。 この種(有料介護付き)では、世間の一般老人を「篩(ふるい)」にかけて、「特に」介護を必要とする老人を「有料で」引き受けている。 その結果どうしても「篩」を通した「よりすぐ…

タワケの館(やかた)

下記は、あるニュース・キャスターの書いた「報道(?)」のまえがき記事を写し取ったものです。 私は、ある系列の介護付き有料老人ホーム・チエーンの中の幾つかの施設の間を転々としながら、十数年住んでいる90歳近い老人です。 下記に記事についてコメント…

見てきたような嘘を言う

山本周五郎、池上正太郎、藤沢周平、等、時代小説作家の作品を読み過ぎたのでしょうか、「武士の剣闘」に於ける「間合いを読む」ということが、常に気になっています。 「間合いを読む」とは、私の理解では(啐啄=そったく)のことです。 啐啄とは、すなわ…

腹膨るる技(わざ)

旨いものを食う。 と言っても、何が旨いかは、人それぞれに、好き嫌いがあるから、簡単には、「旨い」ものとはいえない。 腹が膨れるだけなら(病気や妊娠で腹が膨れるのは別として)、食物さえあればよい。 尤も、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~…

行政に依るゴミ処理垂範

厄介な「粗大ゴミ」の処置に、どの家庭も困っている。 ところが、行政は、一定に金額の金を徴収して、粗大ゴミの処置を肩代わりするシステムを考え出し、率先垂範して公的制度を設立し、応援している訳だ。 民間でも、このやり方を見習って、粗大ゴミ処置を…

老人党異聞

私は、レッキとした老人である。 先日、「結党!老人党」と言う題名の長編活動写真を(アマゾン経由の無料見放題DVDを通じて)見た。 現代の若者なら、これは「映画」、乃至「長編テレビ・ドラマ」と呼とも呼ぶであろう活動写真であったが、面白かったし、有…

啐啄(そったく)

啐啄(そったく)という言葉があります。 「啐啄同時」と言った具合に使う言葉です。 その意味は、下記に記しました(注参照) ~~~~~~~~~~~~~~ 「そつ」は「啐さい」の慣用音。 雛ひながかえろうとするとき、雛が内からつつくのを「啐」、母鳥…

日本には、不思議なものが、いくつも有る。 例えば、「気」がその一つである。元々、「気が知れない」といった風に「知れないこと」を承知で使う言葉だから、不思議でなかろう筈がない。 いま一つ不思議なものの一つは、「間」である。 うっかりしていると、…

老婆の品定め

この狭い世界にも、「口コミ」はある。 私が住む老人ホームの入居者総数は、約80人強。 ボケ、認知症、健常者(自立者)、いろいろ取り混ぜての80人強だが、概して、健常者(自立者)の数は少ない。 他方、老婆の数は多い。 さた、いかに老人とはいえ、老婆…

ピーピング・トム

ピーピング・トムとは、今は、死語となっているが「出歯亀(デバガメ)」の英語版である。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 注:出歯亀(でばがめ、もしくはでばかめ)とは、明治時代に発生した殺人事件の犯人として捕らえられた男性のあだ名、もしく…

自己顕示過多症

私が住む老人ホームには、間断なく、甲高い、大声で、その場の独占し、喋り続ける「お喋り婆」が居ます。 この婆を何とかしたいのですが、良い方法はありますか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ その婆さんは、「…

現(うつつ)を抜かす。

うつつを抜かす 「夢か現かまぼろしか」から来たもので、「現(うつつ)」=現実、を離れること。・・・・・・・・(鉄道大臣) この表現が、以下のような場合を描写するのに使えるのかどうか解らないが、見た感じ(聞く感じ)では、正にそう表現したく成る…

老人ホームの幸せ条件 (年老いた自分の親や祖父母を預けられるか?)

全般 世間には、老人(高齢者)についての固定観念がある。 しかし、老人は一様ではない。 老人も、また生活する。 しかも、その生活の態様も一様ではない。 各人は、長い一生を通じて練り上げてきた自分なりの生活態様(習慣)を身につけている。 老人ホー…

羊頭狗肉

注1:みなさんは「ねこまたぎ」という言葉はご存知でしょうか? 初めて耳にする方いると思いますが、この言葉は魚についての言葉です。 つまり、魚が好きな猫でも、食べないで、嗅いだだけで、またいで通り過ぎるほど、不味い魚という意味です。(Web 辞書…

ぞんざい

人によって。程度の差はあるようだが、言葉遣いや人扱いが「ぞんざい」である場合とそうでない場合とがある。 ここで言う、「人による」とは、応接するヘルパーの人によると言う意味であって、相手(入居者の人による、と言う意味ではない)。 相手は、大半…

痛々しく迷惑だ

老人ホームでは、「遊び」が少ない。 だが、殆どの人が「遊び」を求めている。 現代の有料介護付き老人ホームは、殆ど例外なく、自立者(健常人)とそれ以外の要支援、要介護、の人たちが、混住することが原則になっている。 従って、老人ホーム内の「遊び」…

麻雀

麻雀は、複雑なゲームである。 勝負(勝点)を決める要素が極めて多いのである。 その要素を「役」と呼ぶ。 言い換えれば、「役」の種類が多いのである。 それだけに、熟練した者に、未熟な者の目を盗む(ちょろまかす)幅が広くなる。 このゲーム中は、未熟…

個人と機構(3)

個人と機構(集団)とを異なる観点から観察すべきだと言うことは、いろいろな角度に於いて考えられる。 私の住む老人ホームでは、 兼ねて(十数年)前から食事が不味いので、私は、拒食してきた。 80人前後の人たちが住んでいるが、その中の殆どの者が、拒食…

老人ホーム内の小集団(3)

終の住処 殆どの入居者は、本人が自覚しているか否かに関わらず、この施設を終の住処にしている。 家族たちも、何気なくそう予想していると思われる。 小集団のメンバーも、いつの間にか代わっている。 施設は、入居者の死を他の入居者には伝えないから、文…

老人ホーム内の小集団(2)

小集団といえども、その中には、まして、小集団連合の間にも、ヘゲモニーの存在が認められる。 つまり、リーダーシップである。 リーダーシップは、必ずしも、年の順ではない。 むしろ逆で、比較的年の若い、頭脳鮮明な老婆に帰することが多い。 この居住者…

老人ホーム内の小集団化

この施設には、90人近くのボケ老人、認知症患者、車椅子に乗った心体障害者、歩行器で歩いているボケ老人、認知症患者、完全健常人が混住している。 これだけの種類の人々が混住していると、自ずから分派が発生する。 もちろん、どの派にも属さない人もいる…

慣れによる傲慢さ (ヘルパーが起こす種々の問題:続)

当施設では、週一回、ベッドメーキング(ベッド・カバー交換)を行なう。 そのために、ベッドの床をベッド・ラックから外し、床を持ち上げて、カバーを新しいものと代える。 ベッドは、壁に沿って設置されているが、その壁の下方に電源(コンセント)が付い…

ヘルパーが起こす種々の問題 (ある老人ホーム)

ある程度まで、仕事に慣れてきた入社後、ある程度まで、時間(期間)の経っているヘルパーに、「仕事がやれる」という錯覚(誤信)からか、仕事が手早く、しかし、杜撰な連中が増えている。 入社後、日の浅いヘルパーが、些細な作業に「トチる」のをよく見か…

慣れによる傲慢さ

この老人ホームには、80人強の老人(老爺、老婆)が居住している。 大半がボケたり、認知症を患ったりしている。 これらの老人を介護するヘルパーも多くいるが、施設側では、職員(ヘルパー)の人手不足を年中ボヤいている。 従って、新しく雇われ、直ぐ辞め…

気の所為(せい)(ある老人ホームの話)

【気】:〈気持〉〈心持〉のような,人間の心理状態の受動的で主観的な側面をいう。 感情には,〈明るい気分〉〈けだるい気分〉〈気分が良い・悪い〉と言われる場合の気分のように,身体の生理的状態の意識への反映と思われる微弱だが持続的なものから,漠然…