鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

ささやかな理想

理想は、もちろん心の中にある。 その理想じゃない。  願いと言ってもいいかな。 小さな願いのことだよ。 誰でも、こうありたい、こうあって欲しい、と望む事や物があるだろ? そう、それだよ。 そうならないと、そうなっていないと、気に入らない。そんな物や事が、いくつもある筈だ。 心の中に、ゴロゴロしている。 そして不満ばかりだ。 

 

例えば、イケメンじゃない。 イケメンでありたい。 ところが、イケメンになれない。 だから不満だ。 だが口に出せない。 鬱々として、楽しめない。

金が欲しい。 金が無い。 だが、文無しだとは言えない。 だから、他人の金に手を出す。 それはイケ無い。 そんなの理想じゃないよ。 それは、欲と言うんだよ。 

 

誰にでも、欲がある。 無欲な人は、居ないね。 寡欲な人は、居るかな? 無欲な人は、居るかな?  いや、欲張りな人が、多いだけだ。 欲には、程度がない。 だから、禅坊主は「吾唯知足(われただたるをしる)」を理想(悟りの目標)としたんだな。 そうだろ。 禅坊主でも「足るを知らない」のだ。 

 

欲には、限りがない。 ドンドン広がる。 禅坊主は、際限無く広がる欲を逆に「抑える」事を考えたのだね。 「押してダメなら、引いてみな」って言うだろ。 あれだよ。  ところが、禅坊主じゃない俗物、特に偉い人は、「物」の欲を満たすだけでは足りないで、「名誉」、「権力」など、「事」の欲まで増強を求めるんだな。 「目的のためには、手段を選ばない」連中は、金のためには、騙し、嘘、暴力、なんでも使うんだ。

 

あなたも、ささやかな嘘、騙し、を(例えば、奥さんや亭主に対して)やったことがあるだろ。 それだよ。 と言って、偉い人達の大嘘、大騙し、大暴力を、黙認するわけには行かないじゃないか! だが、庶民のささやかな願いは、叶えて貰いたいね。