鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

主体性

私は、人間には「主体性」というものが備わっていると思います。 いや、そのように感じています。 主体性は、自意識(自己意識=自我意識)とは異なります。 意識して無いのですから。 主体性は、自意識の背景にある本能的な自分という存在の確認です。 主体性には、存在感があっても、機能(作用、働き)はありません。 

 

生まれて直ぐの赤ん坊には、主体性が定まっていません。 赤ん坊の主体性は、水の上を漂う「わらしべ」のように、何処へでも流れていきます。 そうした流れを作るのは状況です。 つまり、状況が、赤ん坊を一個の人間としての主体性を形成させて行きますが、そのように主体性が形成されて行くに連れて、人間は、状況の流れの中を自らの力で漕ぎ回れるようになって行きます。

 

主体性は、我(自分)の存在を意識するようになると確認されて行きますが、、その「我」の意識は、状況の中の「他」を知り、自他を区別することと並行して強化され、明確化されます。 自我意識の誕生です。 しかし、主体性と自我意識は同じではありません。 確認しますと、私の言う主体性は、自我意識の背景に存在する心の基本的状態です。 

 

誰でも、自分の主体性が確認できていないと、気持ちが落ち着きません。 自分の主体性への他人の介入は、煩わしく、うるさく、感じられ、はねのけたくなります。