鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

ご用心召されよ。「まやかし」で御座る(1)

 

「あやかし」と「まやかし」は似た言葉です。 しかし、意味も似ていますが、

出処が違います。

 

"まやかし"は、人を惑わせるもの、或いは惑わせる法。  嘘や出鱈目、出まかせ、でっち上げから、催眠術やマルチ商法の話術など、つまり、人を騙す意図で使われる全てです。

"あやかし"は、人外のもの。 孟子論語)に「子は、怪力乱神を語らず」とありますが、「子、つまり先生(孔子)は、理性では説明できないものについては、お話にならなかた」という意味です。 あやかしを語る者は、理性では説明できないもの(おそらく、こじつけるなり、ごまかすなりして)語る人です。 

 

「まやかし」も、「あやかし」も、とどのつまりは、似たようなものです。 どちらであろうとも。左様な「まやかし」や「あやかし」の言葉を使って、国民や人を騙す政治家という生き物(人間)が、数多くいます。 そうした「まやかしなり」や「あやかしなり」の言葉を幾つか挙げてみましょう。

 

方向性: 世の中は、立体です。つまり、縦、横、幅があるのです。 方向だけではないのです。 方向だけでは,「どこまで?」が分かりません。 もちろん「いつ?」も、「何」も。 つまり、「具体的方向性が決まりました」と宣言したり、説明したりするだけでは、具体的なことを言ったことにはならないのです。 これで、具体的方針を示したような顔をするのは、「まやかし」です。 

 

オリエンテーションという言葉があります。 英語です。 方向性を意味する言葉ですが、企業内教育訓練などでおこなう入社当初の訓練です、 この訓練では入社当初の方向(基礎)は与えますが、行く先は決めていないのです。 

 

オリエントとは、東方のことですが、マルコポーロは「東方見聞録」を書いて、まだ東方を知らない(見ていない)西洋人たちに東の国々のことを知らせました。 これで、西洋人たちも東方のことを知り,侵略を始めました。 方向性を定めることは、その先で何をするかを決めることではないのです。

 

透明性:「透明性」とは、不透明な言葉です。  これで、具体的に何が意味されているかが分かりますか?   「何もかもが、見えるようにする」と言う気持を表しているのでしょうが、これで明らかにされているのは、気持とか,意気込み、と言った「見えないもの」です。  見えないものを使って、「見えるようにする」と言っているのですから、実際に見せて貰うまで、信用してはいけません。

 

女性の力: この言葉は、女性を相手に訴える言葉でしょうが、聞く方は、女性であるだけに、自分の力を想定します。 貴女は、確かにその一人でしょうが、女性は不特定多数です。 その多数の力を狙って、こうした呼び掛けをしているのです。 従って、貴女(の力)を特定して、言っているのではありません。 

 

しかも、その呼び掛けを行う当人が女性である場合には、「仲間」を糾合しようとしているのです。 もちろん、呼び掛けの内容に賛同するか否かは、聞いている当人が決めることですが、単に「仲間になってくれ」と言う相手の願いを受け入れるかどうかは、別問題です。

 

レッテル貼り:この言葉は、某総理大臣の国会での頻用で有名な「誤魔化し」言葉です。 あまり頻用されるので、誰にも知れ渡っています。 追い詰められて、回答に困った時に、自分の立場を守る為に、この言葉で相手の矛先を避けようとするのです。