鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

ご用心召されよ、まやかしで御座る(2)

「あやかし」と「まやかし」は似た言葉です。 しかし、意味も似ていますが、

出処が違います。 "まやかし"は、人を惑わせる人間の業、"あやかし"は、人外のもので、理性では説明できないもの(おそらく、こじつけるなり、ごまかすなりして)語る言葉です、と既に「ご用心召されよ、まやかしでござる(1)」で述べました。 そうした「まやかし」の、さらに一つ、引っ掛かり易い手がございます。

 

言葉の綾:「豊洲は生かす、築地は守る」。 「生かす」と「守る」の違いが分かりますか? しかし、言葉の調子は良いですね。 と言って、浮かれちゃイケマセン。 これで、踊らせようとしているのでしょう。 結局、何も言って無いのです。 言葉の中身がありません。 「空」なのです。 「空念仏」とでも言いましょうか。 

 

そんな、調子の良い空念仏に踊らされたことが、歴史上にも、何度かありました。 ♬ 宮さん、宮さん、お馬の前に、ヒラヒラするのは、なんじゃいな。 あれは、朝敵征伐せよとの、錦の御旗じゃないかいな ♬ 。 チョット、古過ぎますかねぇ。 でも、聞いたことがあるでしょう? 調子も良いでしょう。

 

この調子で、兵力、装備共に、遥かに薩長軍に勝っていた幕府軍が、戊辰戦争、鳥羽伏見の戦いに負けてしまったのです。 調子は中身は作らなくても、「勢い」を作ります。 調子に乗っちゃいけません。 それが相手の、思う壺です。

「馬子にも衣装」と言良いますね。 美しい衣装で、何でも良く見えるのです。

 

長広舌:特に、国会(議会)でよく行われるのですが、与野党に分かれて応酬する場合、野党側の質問時間は限られているようです。 ところが、回答する与党側の回答者の時間は、そうでもありません。 

 

この自然の成り行きを利用(悪用)して、与党側の説明者が、野党の質問者を煙に巻きながら、長広舌に及ぶのです。 もちろん、意図的な誤魔化しの手段です。 長々と、ああでもない、こうでもないと曖昧な、時に、方言や特有の訛り、さらに、分かったようで分からない外国語(主に、英語)を使いながら、まやかしの言辞を、長々と繰り延べるのです。 

 

しかも、ご丁寧なことに、ご自分では理解できない回答内容が求められると、

担当の役人を呼び寄せて芝居の黒子のプロンプターよろしく傍に屈ませて,入れ知恵をしてもらっています。 これじゃ、日頃親分が口喧しく唱える「責任ある回答」とは言えません。 無責任回答を絵に描いたようなものです。

 

外国語を混ぜた長広舌の例としては、「なんとかファ~スト(つまり、自分克って=自分都合)」なども挙げられます。 どこかの国の自分勝手な大統領が、勝手に作った自国語もどきは、こちらの国の自国語として使える筈がありません。 こうした輸入語は、意味がサッパリ通じないのに、勝手に、分かったようで分からない、まやかしの意味を携えて走り回ります。