鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

有料老人ホーム(続3)

有料老人ホームが、必然的に「混住化」することには、既に何度も言及しています。 混住は、つまり、健常者と異常者(ボケ老人、認知症患者、その他の精神異常者、など)が、一緒に住んでいることです。 この健常者と異常者との間には、当然ながら、正常な交流(人間関係)は起こり得ません。 正常で、楽しい生活、つまり社会は、混住老人ホームでは、成立しないのです。

 

メトロノーム現象(仮称) と言うものが報じられています。 秩序なく乱雑に動いている複数のメトロノームも、一箇所に置かれていると、時が経つ内に、動きがだんだんと揃ってきて、最後には、そこに置かれた全メトロノームの動きが、揃ってしまうという現象です。 さなぎだに、加齢のため、認知症化する傾向を持つ高齢者が、たとえ自らの自意識の確立した老人であろうとも、圧倒的多数の異常者の中へ放り込まれると、だんだん異常化してきます。

 

自分の親を、高額の料金をはらって、異常者群の中へ押しやって、自分の親が「ボケ」てきても、「これも、自然の現象だなぁ」と、思ってしまうのは、普通のことです。 そうではないのかもしれません。 実は、高額の金を払って、自分の大事な羊を、狼の群れの中へ、放っているのかもしれないのです。 もちろん、その責任は、身元引受人(つまり、あなた)にあるので、施設経営者の関知せざるところです。

 

以下の部分は、筆者の個人的主張ですが、「自立心」、「自律心」の背後には、「主体性」が潜んでいます。 もちろん、このことは証明されていません。 私の言う「主体性」は「性」であって、身に備わったものです。 従って、「心」のように「養う」ことも、「練磨する」こともできません。 主体性の備わった人は、“おそらく”幸せです。 メトロノーム現象に耐える事の出来る人は、この主体性の備わった人でしょう。