鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

老人ホーム(続9)

私が、この施設(ライフコミューン)へ入居せしめられたときは意識を失っていた。 従って、正確に、いかほどの「入居金(前渡金)」を支払ったかは知らない。 当初に払う入居金の額には、オプションが在って、数千万円に及ぶ高額の入居金から、老人ホームの施設によっては、無しまで幅があるらしい。 私の場合は、¥315万円払ったと聞いている。 ともあれ、入居金の額が低ければ、それに相応して、その後の毎月の払いが多くなる仕組みらしい。 トータルで、トントンに収まるように仕組まれていている。

 

この施設に務める何人かの職員に聞いてみた。 みなさんも、年を取ったら、このような老人ホームに入居するつもりか? 答えは、異口同音であった..

「こんな高い老人ホームには、入れませんよ」、  自分の子供達にも、聞いて見た  「お前たちも、私のように老人ホームへ入るのか?」 子供たちも異口同音に答えました。 「親父は、自分が稼いだ金で入っているんだよ。 良い月給を貰っていたんだね」。

 

世間には、老人が多い。 しかし、増え続ける高齢者の数に見合うほどの数の老人ホームは見当たらない。 老人ホーム経営は、儲かる事業らしい、 多くの企業が、事業体のカテゴリーを問わず、我も我もと参入してくる気配がある。

建築業、食品業、運送業、カテゴリーは、問わない。 そのうちに、アマゾン有料老人ホーム、グーグル有料老人ホームが生まれてくるかも知れない。

 

こうした気配を生み出している基は、「金」、つまり「儲け」らしい。 では、金がなくて、有料老人ホームから締め出されアブれる文字通りの「ホームレス」老人は、どうなるのか? そこは為政の問題である。 隠す、騙す、の政治ではなくて、最近はやりの言葉使いで言えば、「透明性」のある政治・行政が望まれるのである。

 

「老人ホーム入居金を下げる」と言った小手先の対応では、増え続ける高齢者の数には、対応しきれない。 ホームレスには、いずれにしても、金がないのである。 「無い袖は、振れない」。 必要なのは金ではない、知恵である。