鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

無菌社会 (老人ホーム別談)

老人ホームという特殊な社会: この社会の人口の主体は。高齢者である。 しかも、単に高齢と言うばかりでなく、老婆(女性が長生きすると言う生理現象を反映して)、それもボケ老人(老婆)、認知症患者を主体としている。 彼らは、自分独自の考えを持つことは少なく、他人(家族、施設職員。その他他人一般)の言いなりになって生活している。

 

自分で進んで買い物をすることもないので、原則として、無金である。 この無菌・無金の世界へ、曲がりなりにも(本当に曲がっている奴も、稀には居るが)意思を持つ他人が入ってくると、事情は難しくなる。 

 

無金とは言うものの、真実は、そうではない。 老人ホームの施設へ、菓子、飲物、軽食、老婆騙しの玩具、化粧(?)品、など、小物を売りに来る業者も居るから、意識の明らかでない老婆といえども、小金ぐらいは持たせて貰っている。

 

まず、よく起こるややこしい事情とは、大事な、大事な小金を盗(ぬす)んだ、盗(と)られたの騒ぎである。 この場合、事の真実は問題ではない。 問題なのは、妄想である。 買い物以前に、緊急事態が勃発する。 老人ホームの職員が、ようよう事態を収集して、やっと小物の購買に至る。 それでもなお、物品選択の問題が残っている。 ちなみに、私の住んでいる老人ホームには、かって紙クズを一杯詰めた布製大型ハンドバッグを、¥300,000 持っていると妄想して、常に抱え歩いている老婆が居た。

 

老人ホームでは、四六時中、(介護と言うなの拘束のため)各個室には、鍵を掛けない。 従って、四六時中、悪党を含めて、他人の出入りが自由である。 夜中の就寝中といえども、「見守り」という名の監視を一定時間毎に続けるから、部屋に鍵をかけるなど、以ての外ということになる。 

 

この無菌(?)・信頼(?)の社会では、「悪意」、「嫉妬」、などは論外の気持ちであリ、仕打ちである。 老人ホームでは希少生物である老爺にとっては、老婆は、かっては美人だ、器量良しだと騒がれたにしても、現状の口うるささを考えると、可愛くない。 お節介焼きで、うるさいのみである!