鞍馬天狗

夢寐のたわごと

ボケを誘う混住老人ホーム

 

メトロノームと言う器械があります。 リズム(拍子)を取る器械です。 「チクタク、チクタク」と単調なリズムで動きます。 音楽家などが、よく使っています。 このメトロノームに不思議な現象がおこります。

 

メトロノームの同期現象

台の上に置かれた32個のメトロノームを異なるタイミングで始動させます。バラバラに拍を刻んでいるメトロノームの中に、徐々に同じ動きをするものが現れ、しだいにその数が増していき、最終的には全てのメトロノームが全く同じ振る舞いを行います。

 

メトロノーム自身が意志を持って動きを揃えているか、あるいは各々がそれを放棄して全体として一つの意志をもっているようにも見立てることができますが、いずれにしてもまるで統率のとれた軍隊のようです。

 

同じような同期現象が、老人ホームの入居者の間でも起こります。 現代の有料老人ホームは、例外なく、自立した健常老人とボケ老人、認知症患者とが、混住させられていますが、傾向から言って、自立老人よりもボケ、認知症患者が圧倒的に多く、今後は、ボケ老人、認知症患者がいっそう多くなって行くと考えられています。

 

日本の国会じゃありませんが、「数」は力です。 少数派は、どうしても多数派に圧倒されがちです。 老人たち同志も「同期」し合いますが、多勢に無勢、多数派(つまり、ボケ、認知症)に同期し始めます。 斯くて、結局のところ、全員がボケるに至ります。