鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

独り善がり

近代教育の祖ともわれるペスタロッチに「与える愛」という有名な言葉がある。

戸山滋比古著 知的な老い

ペスタロッチ(1746年1月12日 - 1827年2月17日)は、スイスの教育実践家、シュタンツ、イベルドン孤児院の学長。 フランス革命後の混乱の中で、スイスの片田舎で孤児や貧民の子の教育に従事。、スイス各地で活躍。(ウイキペディア)

独り善がり:他人の意見を無視して、自分だけが良いと思い込むこと。又その様。独善。「独り善がりな(の)言動」
出典:デジタル大辞典(小学館


自分独りで善がっている場合には、他人の嘲笑を買うかも知れないが、他人に害を及ぼす訳ではない。 しかし、自分自身で、勝手に爽快に感じることが可能である。 他人に、何かをしてあげると、自己満足が得られるから、自分独りで、善がれる訳である。 自分の価値と「主体性」を、少なくとも自分自身で確認することが出来るし、運がよければ(やり方が適当なら)、他人の尊敬すら克ちとることも可能になる。 

 

しかし、独り善がりは、独り善がりのままにしておきたい。 なまじ、他人の尊敬や運の向くことを期待したら、とんだ怪我をしないとも限らない。 見返りを期待せぬところが、独り善がりの独り善がりたる所以である。 つまり、「自分だけ」という点が、「独り」善がりの特徴なのである。

 

「肩透かし」の悔しさ(虚しさ)は、見返りを期待するところから生まれる。 フィードバックを期待していなければ、もともと、肩透かしも無いはずである。 
イードバックの無い太鼓の空打ちほど、味気ないものはない。 味気なくとも、太鼓を打ち続ける野暮天は、世間には少ない。 つまり、独り善がりする人間も少ないという事か。