鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

景 品

私は「お喋り」は苦手で、嫌いである。 ところが、中学生(旧制)時代、弁論部に籍を置いていたことがある。 しかも、部長であった。 従って、最近は「うるさい奴」と思われているかも知れないが、寡黙だとも思われているらしい。

 

その寡黙な私が、お喋りな相手の「機先を制する(出鼻を挫く)」のに役に立つ言葉に思いついた。 しかも、日本風に、「何食わぬ顔で」相手の機先を制するのである。 それは、「何より」という言葉(フレーズ)である。

 

相手が、とっ捕まえるのに適当なことを話し始めたたチャンスを捉えて、「それは何よりですね」と、間の手を入れて、そのまま話を引き取り、こちらの(相手が言っている話題とは無関係な、違った、話を直ぐ終わらせ易い)話題へ連れ込む方法である。 

 

それと標題の「景品」とは、どのような関係? 言わずと知れた「景気付け」である。  昔から、当面の本題とは関係のない「良さ気」な商品、つまり、景品をおまけにつけて、本題を売り込むことをやっている。 相手(読者)の話題(関心)には関係のないこちらの話を「おまけに」付け、こちらの話と言う「サイドライン」へ引き込もうという作戦である。

 

景品は、昔から、パチンコ、年末大売り出し、福引、福袋、その他、多くの「商」活動の機微を為してきた。 それを会話の「手」として使わぬ「法」はあるまい。 お喋りな相手の話に景気を付けて、相手を喜ばせながら(?)、さりげなく、お喋りに決着をつけさせる高等戦術である。