鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

大企業(大組織=大システム):A

この介護付き有料老人ホームは、傘下に19の事業会社(少組織)を抱えるある親会社の傘下の一つとして吸収・合併され出来た企業である。 その核になっている親企業は、現在はXXXグループ・ホールディングスと呼ばれているが、元々全く異なる事業(仕事)を行っていた(現在も、その異なる会社は、XXXグループ・ホールディングス内部の主要事業会社として収まっている)。

 

その核となる親会社が、傘下に多くの中小企業を吸収して、急速に成長したのが、現ホールディングスになった。 成長が急速であっただけに、今だに、統合前の各種業態(体)のあり方の名残を残しており、詳細に見ると、社風も、仕事も決定的な根幹を持た無い、互いに繋がらない、斑(まだら)模様の分担の集合体の様相を示している。 斑(まだら)模様どころか、急速な巨大化の故もあって、仕事のあり方も、「寄せ集め的」な縦割り分担の姿を示している。 

 

縦割りの、横には繋がらない斑(まだら)分担は。諸部門や事業・企業を寄せ集めて急速に成長(速成)した事業体によく見られる特徴である。 例えば、多くの「総合」病院や地方大学の担当や専門「科=部」の間の分立(重複=競争)に同様の特徴が窺われる。 この点に関する限り、明治以降の追っけ欧米文化と文明開化の波に乗って、急速に発展した現政府機構も引けは取らない。 

 

縦割り業務の「割り」を食うのは、利用者(顧客=患者=市民=老人)の方である。 互いに張り合う職員や社員は、お角の違いの競争=対立=無関心に忙しいだろうが、顧客=患者=市民=老人たちは、蚊帳の外に置かれるし、その結果、利用者=患者=市民=老人たちは、事業屋の利益追求や顧客・市民の福祉・人権無視、など、色んな意味での損害を被るか、広い病院内をウロウロさせられた挙句、病状回復は捗らず、回復の期待もできないか、 役所においても、職員同士の睨み合いや市民への無関心が見られ、市民の人権や福祉が軽視され、市民は蚊帳の外に置かれる。 業務縦割り分担の結果は、悲惨である。

 

組織編成(構造化)は、現在の「国際化」に見られる「国別」に分割した世界構造は、戦争=競争(場所取り)を招き易い。 世界の人々は、漸く「人類」を意識するようになってきている。 「国」は、大組織=大機構=大システムの代表的なものである。 数世紀にわたる幾度かの戦乱と国際連盟の形成や数度のオリンピックを経て、人類はグローバルの意識を持つようになってきた。

地球には、緯度があるが、経度もある。 地球上の地点を正しく把握するには、緯度・経度の両方を知らなければならない。

 

翻って、再び、現状の大企業(大組織=大システム)を見れば、組織は、組織の都合を優先させて機能するので、内部の「個人」が個人的にどのように感じ、考えるかに関わりなく、組織のルール、法律、規則、風調を強制することになる。 組織の側が、縦に割って仕事を進めるのも良いが、相手にされる個人の(利用者=市民=敢えて、老人も)方では、国家・地方公務員や企業の職員や社員たちの横に繋いだ連携・協力・協調に基づく、優しく、心温まる扱いを望んでいる。

 

戦争は、もう終わりにしたい。 国家存亡の危機などは、有りはしない。 あるとすれば、人類の存亡である。 個々の人間の生命はもちろん、願望や健康も十全に果たされるようにしたい。