鞍馬天狗

夢寐のたわごと

豚も褒めれば、木に登る

「豚も褒めれば、木に登る」は、戸山滋比古(著書多くあり)の名言だと思うが、「褒める」のが実に難しい。 他の人のアラを探して「ケチ」を付けるのは、比較的容易だが、褒めるとなると「褒め方」が分からない。

 

「わざとらしく(下手に)褒める」と「おちょくっている」、と取られかねない。

「普通に褒める」、これが難しい。 「普通」とは、なんだ。 もちろん「普通」は「普通」である。 やっぱり、「普通」が掴めない。

 

判った。 実は、褒めなくても良いのである。 他人(相手)のやり方、仕草、行動の良いものに着眼して、それに言及すれば良いのである。 問題は、「着眼」にある。 日頃、相手(他人)を褒めることが、自分を貶めて(おとしめ)いると何となく感じるものだから、自分を高めたい(つまり、相手を卑しめる)と心の底で願っている、その願いが表面に現れるのである。

 

だから、相手(他人)の「良い点、良い行動、良い仕草」に着眼すること、言い換えると、心のサーチライトを他人に「良いところ」へ向ければ、光は他人の暗いところへは当たらない。 暗いところは,気付かなくて良いのである。