鞍馬天狗

夢寐のたわごと

啐啄(そったく)

啐啄(そったく)という言葉があります。  「啐啄同時」と言った具合に使う言葉です。  その意味は、下記に記しました(注参照)

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「そつ」は「啐さい」の慣用音。 雛ひながかえろうとするとき、雛が内からつつくのを「啐」、母鳥が外からつつくのを「啄」という〕

① 禅において、師家と修行者との呼吸がぴったり合うこと。 機が熟し弟子が悟を開こうとしている時

② 得難く良い時機

・・・・(大辞林 第三版)

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私は、一人暮らしの老人男性です。 長年、自炊生活を続けています。 幸い、掃除洗濯付きの老人ホームに住んでいますから、日常生活には、大きな不便は感じていないのですが、問題は、食事です。 私は、食べ物に好き嫌いの多い我儘者ですので、施設が提供してくれる食事には、満足していません。 そこで長年、自炊することに成っているのですが、自炊で苦労するのは、食材、食品(惣菜、等)の調達です。 

 

そうした長年の苦労を通じて、「買い出し」の経費(タクシー代を含む「足代」)が、予想外に高くつくのに驚いております。 そこで、通販で品物を調達する事を考えたのですが、その通販のサービスが限定されることに、呆れておりました。 私は、XXXが丘と名の付く僻地に住んでおりますが、「配達区域外」ということが、案外多いのです。 著名スーパーマーケットを幾つか試みてみました。 いつも、配達区域外の壁に遮られて、画像(イメージ)では、良さそうに見える食材、食品に手が届かず、指を咥える残念さを経験してきました。

 

ところが、ここ1年ほどの間に、「啐啄」の機が訪れていたのです。 いろいろな店(大スーパーマーケットを含めて)が、遠くは沖縄、北海道、果ては猫も杓子も、アメリカから、チャイナまでもが、「インターネット(ネット)・サービスによる通販」に乗り出してきているのです。 こうなれば、「金さえあれば!」と勇み立つ事もできるように成りました(ここで取り急ぎ、誤解を解く為に一言、私は、金は持っていません。 正真正銘の貧乏人です)。 正に、啐啄同時です。 私は、卒然として、悟を(財布の口ではなく)開きました。