鞍馬天狗

夢寐のたわごと

歴史は繰り返す

歴史を通じて、同じ(類似の)主題の旋律が、装いや所を変えて、繰り返し流される事が多い。 その一つの例が、「孟母三遷」である。 古代中国の賢人は「三遷」と言ったが、「周囲の状況」は、三遷を必要とするほど、子供、そして人間の育成・成長に関わりがある。 現代のあるアメリカ人学者は、これをSituationalと言った。 近世、現代の日本人は、これを「状況」、「立つ瀬」、「立場(たちば)=立て場と読むと別の意味になる」、などと呼んでいる。

 

周囲の状況=Situation(状況・立場)は、人間の成長に関わるばかりではない。 思考のあり方にも影響する。 例えば、「立場上、そう考えざるを得ない」とか

「状況証拠から見て彼が犯人~云々」とか、のように思考のあり方にも影響する。

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立場    1. 人の立つ場所。立っている所。

 .その人の置かれている地位や境遇。

 .その状況から生じる考え方。観点。立脚点。

(一般的理解)

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人間は、真似る。 孟子がそうであったように、人間は真似ることを通じて成長する。 筆者の子供の頃は、日本製(メイド・イン・ジャパン)は、安物の代名詞であった。 欧米列強に追い付け、追い越せの明治時代の余韻が残る大正・昭和初期の日本は、世界に冠たる(?)コピー大国であった。 筆者などは、安物のブリキ製コピー玩具が欲しかったことを記憶している。 現代の先進国日本は、欧米を真似ることで、成長してきた。

 

聞くところによると、現代は、東南アジア諸国は、日本国が近傍に存在することを喜んでいると言う。 先の太平洋戦争の賜物として、東洋人でも、欧米人の下風に立つこと無く、欧米人に伍して行けることが証明されたからである。

 

彼等にとって、短期間に先進化するための日本と言う見本が、すぐ傍に存在するのである。 このことは、日本の文明化のための見本が、すぐ傍の中国大陸に存在したことに等しい。 古代中国の孔孟は、現代日本の教師である。 歴史は、このように繰り返している。