鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

ヘアーカット

男の人生も、終わりの方へ近づくに連れ、いろいろ愉快なこと、不愉快なこと、良く分からんことを体験する。 人生の終わりに近づくと、髪の毛もフサフサから、薄毛、禿へ と移ろいゆく。 それでも、男の嗜みとして、散髪をしない訳にはいかない。

 

もう、恰好なんかに拘る(こだわる)年じゃない。 おなじこだわるなら、 金にこだわる。 高額の本格的な散髪なんか、しなくっていい。 身だしなみさえ、整っておれば、それで良い。

 

本格的散髪に、数千円を掛けるよりも、¥1,000+消費税で、ヘアーのカットだけで十分。 そこで、街の「安上がり」ヘアーカット店へ行く。 私がよく使う¥1,000へアーカット店は、いろいろとマイナーな付帯サービスをしてくれる。

 

別の¥1,000ヘアーカット店で、「子供向け」に特化しようとしている10分程度で子供の頭の髪をカットする大きなスーパーマーケットに併設されている店がある。 買い物中に動き回る子供をこの店に縛り付けておくおが安全だと考える子供連れの買い物主婦(そして子供)を招き入れるため「子供向けサービス」として、散髪の終わり際に、当の子供に「おみやげ?」と訊ねて、子供に飴などの駄菓子をやっている店もある。

 

私も、1~2度、この店を試みたが、そのときは驚いた。 散髪の終わり際に私の耳の傍で「お土産?」と散髪師がささやくではないか! 「えぇこの90歳近い俺様に、お土産(あめだま)?  そこは、年月を経たご老人。 ぐっと堪えて、その瞬間、考えてみた。 ははん、「もみあげ?」と聞いているんだな。 「えぇ、頼みます」で事なきを得た。

 

しかし、「ぐっと堪える」どころではない辱め(はずかしめ)を受けることもある。 約10~15分、¥1,000ヘアーカットが、事なきを得て段取り良く運び、いよいよ終という段階で、サービスのつもりだろうか散髪師が、使っていた「櫛」をかざして、「入りますか?」と尋ねる。 「なにを!」。 此奴、今の今まで、俺様の薄毛の具合、ハゲ具合、をジックリと見ていたではないか! なのに、「櫛がいりますか」とは、言語道断。