鉄道大臣のひとりごと

老人ホームで過ごしながら徒然に考えたこと

対語関係

♪守るも、攻めるも、黒鐵の♪ ご存知、軍艦行進曲の出だしである。 勇壮な日本帝国海軍のマーチである。 私は、子供の頃、この曲が大好きであった。 兄の一人が日本海軍軍人であったことも、この曲が好きだったことの一因かも知れない。

 

この曲は、「守る」と「攻める」を並べている。 「攻める」から「守る」のである。 主観があるから、客観もある。 主体と客体、手前と相手、向こうと手前、好きと嫌い、云々と、数えれば、対語は、キリなくある。 しかし、人間世界には、対語でない関係もある。 「赤」は、必ずしも「黒」の対語ではない。 黄色、桃色、緑色、と文字通り、いろいろの関係がある。 

 

対語の関係は、無意識の内に相手の対語を想起させる。 「嫌いだ」といえば、無意識の内に「好きよ」を思わせる。 会話を続ける内に、無意識に「対語」を使ってしまうと、無意識に相手を攻撃することがある。 こうして戦争が始まる。 

 

人間世界では、戦争は避けたい。 「戦争と平和」と題したレフ・トルストイの本がある。 平和を求めて、戦争を惹き起こすこともある。 我々日本人は、「欲しがりません、勝つまでは」と言って、戦争に負けた。 「負けたら、負けっ放し」のほうが良いこともある。 その方が、平和が続くから。