鞍馬天狗

夢寐のたわごと

分 別

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分別 ふんべつ vikalpa
仏教用語。思惟 (しゆい) ,計度 (けたく) とも訳される。 『阿毘達磨倶舎論』では,(1) 自性分別,すなわち直覚作用のこと,(2) 計度分別,すなわち判断推理作用のこと,(3) 随念分別,すなわち過去のことを心に銘記する追想記憶作用のことの3種に分けて説明し,また意識は,三分別すべてを有しているので有分別であると説明している。 大乗仏教では,凡夫の分別は,真実のものではなく妄分別であるとしており,正しい真如の理を悟ることは,無分別智を得なければならないとしている。

 

分別 ぶんべつ fractionation
化学的,物理的性質のよく似た物質が混合しているとき,それらを分離する操作。 溶解度の差を利用した分別結晶,溶解度や沈殿析出の速度の差を利用した分別沈殿,揮発性の差を利用した分別蒸留や分別昇華,さらに吸着力の差を利用したクロマトグラフィー,非混合液体間における分配係数の差を利用した溶媒抽出および向流分配法など多くの方法がある。 またアイソトープの分離には熱拡散平衡の分子量依存性を利用した熱拡散法,あるいは遠心力を利用するガス遠心分離法が行われることがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 
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近頃は、ゴミを捨てるにも、分別が必要である。 海水がプラスチック・ゴミで汚染され、魚達にも迷惑を掛けているそうだ。 引いては、その魚と食う人間にもめいわくになる。 自業自得と言えば、そう言えなくもないが、食物連鎖の途上にある動物が気の毒だ。

プラスチック容器は、止めて、「紙」の容器にしようという話もある。 紙は、神代の昔(?)から、人間がなれ親しんできた素材である。 人間の中途半端な賢さが、プラスチックという文明の利器を考え出した。 こんな中途半端は他にも多い。 「片方立てれば、他方が立たん」。 他方を見ずに、物事を進める人間の浅はかさが生む悲哀である。

 

例 1
この施設には、90人近い老人が住んでいる。 当然ながら、洗濯物を一斉に出して、選択担当の職員に洗濯を依頼する。 洗上がった洗濯物は、それぞれの所有者の名前を書いた袋へ詰めて返す。 その際、洗濯ものの「分別」作業が行われる。

この際に洗濯物の「分別(ぶんべつ)」が必要だが、「分別(ふんべつ)」の付かない職員は、混乱を惹き起こす。 ある時、靴下を洗濯に出したが、返されて来たのは、靴下の片方だけ。 洗い上がった洗濯物を「分別(ぶんべつ)」した職員は、私に足が二本付いていることは、承知していた筈。 

 

例 2
「分別」:この言葉、なんと読む? ふんべつ? ぶんべつ? なんと中途半端な! どっち付かず。 いや、両方に付いている。

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ちゅうとはんぱ【中途半端】
物事が完成していないこと。 また、徹底していないで、どっちつかずなさま。
出典 三省堂大辞林 第三版について 
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