鞍馬天狗

夢寐のたわごと

様子見

様子見(ようすみ、または、ようすみやう)とは、「判断保留」のことである。
日和見主義の別の表現と言えなくもない。 いや、「及び腰」と言っても良い。
いわば、ずるいやり方である。 そう言えば、医者がよく使う手だ。
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よう すみやう- [0] 【様子見】
1. 状態に変動があるまであえて行動せず、状況を静観すること。 「当面は-の方針」
2.金融市場で、売買せずに相場の成り行きを見守る状態。 模様ながめ。
「様子見」に似た言葉  傍観 日和見 拱手 黙視
三省堂 大辞林
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そう言えば、出処は落語だと思うが「手遅れ医者」というのがある。 診察に訪れた患者に、開口一番「手遅れです」というのである。 その患者の病気が治れば、手遅れの病人を治したのであるから、天下の名医と崇められ、不幸にして患者が亡くなったら「言った通りでしょう」と済ましておられる。

様子見は、「手遅れ」の近代版である。 様子見に準ずる「ずるい医者」の診断は、「糖尿病に掛かっています」である。 特に、患者が老人である場合には、「ハズレ」が少ない。 十中八九は、当たっている。
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糖尿病患者は、全体人口の12.1%。男性は50代で12.6%、60代で21.8%、70歳以上で23.2%。女性は50代で6.1%、60代で12.0%、70歳以上で16.8%。患者のうち、治療を受けている人は男性78.7%、女性74.1%といずれも増加傾向にあるが、自覚症状がない患者も多いという。
厚生労働省調査
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「君子危うきに近寄らず」。 生活を賭けた街の開業医の場合は、診断も「的確」でなければならない。 流行るか、どうかは、日々の{自分」と「自分の家族」のおまんまの問題であるから、事は深刻である。 心ならずも、オベンチャラを言うことにもなろうし、「当たリ!」を狙うことになる。 


長い人生の経験から学んだのであるが、「薬九層倍」という。 儲かる点で
は、歯医者が一番のように思える。 最近は、「医薬分業」とか唱(称)し
て、 薬剤師も「金儲けの仲間入り」をして来ているようである。 その昔、中国国民党蒋介石)と共産党毛沢東)が、「国共合作」を叫んだが、その日本版が、医薬合作の気配がある。 

何も、他人の儲けをやつかむ訳ではないが、でも、羨ましいし、妬ましい。

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広辞苑』には「やつかむ」の項目で載っています。 関東の方言として「うらやむ」「ねたむ」の意味が書いてあります。
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最近は、そうした儲け話を「仲間で分ち合おう」とする動向も見られる。 なんとなく、役人・官僚の「天下り」を連想させる手口だが、大病院は患者の近所の町医者(開業医)の紹介状なしには、受け付けない。 色々、手前勝手な理屈もあるだろうが、早い話が、これを世間では、「グルになる」、「身贔屓」という。 儲け話は、誰しも乗せてもらいたい。

こうした商売を世間で妬むのも無理もない。 ある政府の高級官僚が、自分のボンクラ息子の入学を願って、ある有名私立「医科」大学の理事長を抱き込んで、不正を働いたという。 貧乏人(の子供)は、羨ましいよぉ。