鞍馬天狗

夢寐のたわごと

医は、仁か、忍か?

「医は、仁術か、忍術か」、と戯言半分によく言われます。 苦しく、痛いのは、当人です。 傍観者に、苦しみや痛みが感じられる筈がりません。 苦しい、痛いを訴えるのは、当人ですが、当人が苦しく、痛いと感じている間は。紛れもなく当人は、「急患」です。 

 

傍観者は、「天井から、目薬を指す」ことは出来ます。 しかし、目を病む人にとっては傍から指してくれる方が、有り難いのです。 「手遅れ医者」のことは、先に述べました(様子見:2018―07―14)。 あれは江戸時代の話でした。 今日では「様子見医者」とでも、呼ぶべきでしょう。 

 

当人が求めているのは、当座の「手当・助力」、つまり、応急の処置です。 天井から指さされる助言ではありません。


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注:仁とは、主に「他人に対する親愛の情、優しさ」を意味しており、儒教における最重要な「五常の徳」の一つ。 また仁と義を合わせて、「仁義」と呼ぶ。古代から近代に至るまで中国人の倫理規定の最重要項目となってきた。 中国の伝統的な社会秩序(礼)を支える精神、心のあり方である。
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注:忍 とは、
1.自分の感情をおさえて、こらえる。がまんする。しのぶこと。
2.仏教、はずかしめや苦しみに心を動かさないこと。
 3. むごいことをして平気な心。  「残忍」
4.人目をさけてひそかに行動する。しのび: 「忍術・忍者・上忍・下忍」
「忍」を次の言語に翻訳:上記2注:ウイキッペデア
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天井から目薬
じれったくて、もどかしいことのたとえ。また、回りくどくて効果のないことのたとえ。天井から、下にいる人に目薬をさそうとしても、上手くいかない意から。「二階から目薬」ともいう。
巷間に使われる諺
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医術は、なんとなく、多くの場合、仁術じゃなくて、患者の側の忍術であると感じられます。