鞍馬天狗

夢寐のたわごと

親を預けたくなる老人ホーム

近頃の「有料介護付き老人ホーム」の売り文句に親を預けたくなる老人ホームというのがありますが、そんな老人ホームなんかありはしません。 ただ、親を預けたくなる老人ホームの職員は居ます。 老人ホームの良し悪しは、職員の良し悪しで決まります。 

 

最近の老人ホーム事業には、「畑違い(レストラン経営の和民や何でもこなす楽天木下工務店、そしてその内にアメリカの大手企業アマゾンやアップル、はたまた中国政府までお出ましになるのではないかと危ぶまれますが)」の大資本が乗り出していますから、ハードウエアには、概して金を注ぎます。 競争ですからね。 しかし、職員(ソフトウェア)はそうはいきません。

 

最近は、どの産業でも、人手不足を叫んでいますが、老人介護産業では、身体障害者を殺したくなっている職員、ボケ老人をビルの高層階から投げ落としたくなる職員では、役立たないどころか、有害です。 老人ホームで役立つ職員とは、優しく、気がつく職員どころか、体力、知力の衰えた老人に「便利、かつ安易に肩代わりして=手助けしてくれる」職員なのです。 その意味では、老人ホームが叫ぶべきは、人材不足です。

 

そのような「人材」の選抜・育成には、概念的には、人生の早い段階から辛酸を舐めた人物たちの中から選ぶ、老人(自分たちの親を含めて)の扱いの経験を積ませる、など、セレクテイブなき目の細かいアプローチが必要になります。
こうして選ばれた老人ホーム職員は、極めて高度な、高額の賃金に値する専門職員でしょうが、こうした人達を求めるには、老人(高齢者)を対象とする「省」レベルの国家的施策が必要だと思います。 

 

国家はいずれにしても、高齢化した国民の親たちを預かるのです。 そして、この国を、高齢化した親を預けたくなる国にする責務は、若い世代にあります。 それが国を挙げての、親孝行であります。 そうあって始めて、伝来の「三綱五常(さんこうごじょう)」の国を挙げての実現に繋がるのです。


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注:孔子孟子が説く人の道=三綱五常:三綱五常とは。 儒教で、人間として常に踏み行い、重んずべき道のこと。 ▽「三綱」は君臣・父子・夫婦の間の道徳。 「五常」は仁・義・礼・智・信、の五つの道義。                          - goo辞書
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