鞍馬天狗

夢寐のたわごと

自然化け、技巧化け

メガネ美人ということが言われる。 メガネを掛けていると、一見、理知的に見えて美人と感じられる女性とことを言うのであろう。 メガネを外したら、どう見えるかは、人それぞれ顔つきが変わっていよう。

 

歌舞伎俳優にXX吉右衛門という人物がいる。 この人物「XX犯科帳」など、数々のテレビ・ドラマに出演するようだが、犯科帳に出演すると若々しい壮年の長官の役どころであるが、著名芸能人の葬儀に参加しているときなど、テレビに映る本人はとんでもない爺である。 おそらく、この批評を聞けば、本人は役者冥利に尽きると感じるだろう。 彼の火付盗賊改長官の役は、正に「技巧化け」の典型だと言えよう。

 

最近、私ガ通う病院に「マスク美人」がいるのを発見した。 いつも思うのだか。 彼女は、いまは亡くなった著名女優にそっくりである。 マスクを外した素顔を拝見していないので、どれくらいマスクが役立っているかは、証明の仕様がない。 ともあれ、現場では振るい付く訳にはいかないが、美人である。

この美人は、本人は意識していないのだから「自然化け」だと思う。 息苦しいだろうが、年中、マスクをしている方が良い。

 

憚りながら、90歳近い小生もまた若者であろうし、望むらくは、美男だありたい。 技巧ではないが、自然のものである。 「声」がその鍵であり、電話で諸事を交渉するときなど、相手の女性(とは限らないが)に若いと勘違いされることがある。 電話じゃ、顔が映らないから、損をするときもある。 最近のデジタル流行りで、(登録、購入、etc.)手続きなどでモタモタしていると、相手にいろいろ指図して貰うが、手続き指導が無事終わった後で、私が自分の年齢を言うと、「お若い方かと思いました」と言われることも、再三である。

もちろん、私のは「自然化け」であり、「電話化け」とでも言うものであろう。

 

いまは、老齢の故、声も枯れているが、昔は、職場合唱団で、バリトンを受け持っていたこともある。 何のことはない、「老人化け」をしてしまった!