鞍馬天狗

夢寐のたわごと

介護の概念の転換と介護学の創立

「介護」は、ややもすると保護のニュウアンスを漂わせる。 しかし、介護には、単に、労り、慰め、以上の意味がある。 介護のあり方に依って、被介護者(患者)、つまり身体や、心に障害のある人、の身体のケアーばかりでなく、心のケアーまでをカバーして、患者を励まし、回復させ、立ち上げさせる側面がある。 その意味で、介護は、治療行為と云うよりも、医療行為である。

介護処置のあり方は、患者の事情如何で異なる。 事情に応じて、患者に対する医療(介護)のあり方も、変えなければならない。 病状の異なる患者には、単なる「有料介護付き」処置では、応じきれない筈である。 今日の介護付き老人ホームや行政のあり方では、そのようなきめ(生め)の細かい患者に対する手当(治療)は想定されていない。

ここに「介護学」の創設を提唱する所以(ゆえん)がある。 介護学を新たに創設して、研究を深め、いかなる医療が、身体障害者(患者)を世に復帰させ、人生の再生を可能成らしめるか、を発見、推進する道程が見られる筈である。