鞍馬天狗

夢寐のたわごと

良妻賢母

男の立場で言うなら、良妻賢母は息苦しい。 女性に年柄年中、良き妻として「つん」と取り澄まされ、賢い母から年柄年中嗜め(たしなめ)られていたのでは、男として、そして、子供として、立つ瀬もないし、取り付く島もない。 少しは、息抜きをさせて貰いたい。 息抜き無しじゃ、こっちが死んじまう。 窒息したくないから、私は、ユーモラスに優しく付合ってくれる女性が好きだ。 

お茶目って言葉がある。 女の悪ふざけは敬遠するけれど、愛嬌のあるお茶目な女房は良い。 男なら、滑稽で、面白いってことかな?  真面目な女房も良いけれども、面白味がないのは枯れてカスカスで触れようがないし、何より可愛気が無い。 

厳しく真面目で賢いお母さんも良いけれども、時にはフザケて自分を馬鹿に見せるのも良いだろう。 そうして貰わないと、子供の方が馬鹿に見える。 謹厳実直品行方正なんて、女性むきじゃない。 女はお侠(おきゃん)な方が、可愛気がある。 

近頃は、世界中のあらゆる分野で女性の進出が、人々の目を惹くようになってきた。 政治、ビジネス、教育、医学、云々で。 こんなに広く厳しい女性が顔を出すようになったからには、そこら中で「糞詰まり(失礼?)」が起こる。 これじゃ、息苦しいどころか、気が狂う。

女性が政治家や企業のお偉方になるのなら、威張る政治家や企業患部じゃなくて、気安く、気軽に付き合え、時に剽軽(ひょうきん)でもある庶民的な政治家、企業幹部になって貰いたい。 盆踊りやその他の街の諸行事に参加したり、街中(まちなか)を気楽にぶらついたり、庶民のおじさん、おばさんに優しく触れ合う肩のこらない政治家に、企業幹部なら、平社員や契約社員、子持ちのおばさん社員にも気安く付き合きあって貰いたい。

良妻賢母は、過去の遺物だ。 愚妻慈母の方が良い。 女性政治家、女性企業幹部たちの輩出は、気心の行き届く政治、企業経営を生みだす可能性がある。女性の社会進出から、競争、賄賂、葛藤、内部告発、非難合戦、虚偽、などの国政及び行政、企業の経営、そして社会一般からの払拭を期待する事ができる。