鞍馬天狗

夢寐のたわごと

人と物

ざっくり言えば、この世は、人と物で成り立っている。 そして、農産業従事者は、「物」を作る。 商人は、「物」を動かす。 事業家は「物の動き」を管理(計画、調整、統制)する。 では、行政官吏や政治家は、何をする?  「物」については、彼らは何もしない。 ただの「遊民」である。  しかし、「人」を管理する。 

然るに、収入の概して大きいのは、(高級)行政官であり、政治家である。 「物」事の根幹をなす農産業従事者の収入は、概して低い。 何故か?  この辺りから、世の不条理が発生する。

行政官や政治家は、概して威張る。 ただの遊民のくせに威張る。 それは、
管理されている他の人が威張らせるからである。 物は、物言わない。 人は本来、云うべき者であるのに、黙っていることが多い。 何故か?  それは、人を抑えている者を恐れるからである。

「人を制する者は、世を制す」と誰かが言った。 ここに不条理の出発点がある。 他方、「天は人の上に、人を造らず」とある先駆者が言っている。 然るに、引き継ぐ者が居ない。 小さな声で囁いても、行政官や政治家に抑えられる。 世は「忖度」の時代であり、不平等な「パワーと差別」の時代だからである。  「天で(は)、話にならない」。 平成の時代も終わりかけている。 人々の立ち上がるべき秋である。 民主主義が、死にかかっているから。