鞍馬天狗

夢寐のたわごと

成し遂げる

この動画は、幾つかのチャネルで何回も放映されたようなので、多くの人がご存知だと思うが、山の急な雪渓の斜面を登る羆(ヒグマ)親子の動画である。

親のヒグマを先に、子グマが後ろから付いて雪が積もった急斜面を登って行く。 急な雪渓であるから、絶えず滑るので極めて登り難い。 特に、こうした状況に慣れない子グマにとっては、登り難い。

さて、注目したいのは、子グマの方である。 本当に、何度も、何度も、滑り落ちる。 雪の無い山の地肌(岩盤)のところまで滑り落ちると、再登坂を始める(努力)。 親グマは、無事、上の雪の無い岩盤の平坦なところまで、上がりきって、後ろから、付いてくる子グマを上から覗いている。

見ていると、本当に涙ぐましい。 よくこれほど繰り返し登坂を試みるのか、小さな身体に秘められたエネルギーに呆れるほどである。 だが、登坂を繰り返すうちに、子グマは親グマの登っていった跡を登れば登り易いことに気付いたようである(真似る=学習=学ぶ)。 そして、崖の頂上の親グマに近づく。 親グマは手を伸ばし助けようとする。 しかし、親グマがリーチする直前で、また滑り落ちる。

しかし、この物言わない子ぐまは登坂を諦めない(この努力の力の根源は、何処のある?)。 親を慕う本能が、この力の根源であろう。 つまり、内発的な力である。 努力したとて、何の報いがあろう。 報いは、親の喜びのいななき(くまは「いななく?」)位である。 むしろ、喜びは、自分の達成感と親の喜ぶ顔にある。 斯くして、子グマは登坂に成功する。 上り詰め頂上に達した子グマは、再び、親グマに付いて、粛々と頂上の平坦な平野を歩いて行く。

自発=内発=自分、これが成功の秘密らしい。