鉄道大臣

夢寐のたわごと

スーパーセンチュリアン

人生は、0歳から100歳まで、ストレッチ(伸ばされる)されるようになってきた。 論語孔子)に言う人生の節目、「30にして立つ」、「40にして惑わず」も、2,500年のホコリを叩いて、書き直さなければならない。

スーパーセンチュリアン(100歳を超えた人)が語られるようになってきた。
日本は世界一長寿国だそうである。 人間の寿命は、ストレッチされている。数年を経ずして、我が国こそスーパーセンチュリアンが続出する可能性の見える国になる。 寿命(生涯)のストレッチと共に人生の節目もストレッチされねばならない。 人生(生涯)のストレッチングは、人生の終末を遅らせ、幼児・児童の就学年齢を早めることに繋がる。 だが、現在の介護付き有料老人ホーム・システムはもちろん、社会のあり方を維持する限り、その望みは薄い。 

 

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人生の節目
「われ十五(15才)にして学(学問)に志(こころざ)し」
「三十(30才)にして立つ」(学問で自立できるようになった)
「四十(40才)にして惑(まよ)わず」(いろいろな迷いがなくなった)
「五十(50才)にして天命を知る」(天が自分に与えた使命を知った)
「六十(60才)にして耳順(したが)う」(どんな人の話も聞けるようになった)
「七十(70才)にして心の欲するところに従(したが)っても矩(のり)をこえず」(心の思うままに行動しても人としての道をふみはずすことがない)

論語孔子
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時代は動いている。 16歳の藤井氏は、将棋の世界で7段にまで上り詰めた。
藤紀さんは16歳で、アイススケーテイングで金メダルをとった。 若手が続々と人生の階段を早足で登ってくる。 人生がストレッチイングされていると共に、動きが激しくなっている。 「少年、老い易く、学成り難し」の時代は、古くなった。 少年の伸びは早い。 老人の死は遅い。 

「フレイル」という医学界の言葉がある。 フレイルとは、英語の「虚弱」を意味する「frailty」を語源とする言葉だが、その老人医学的意味は:―


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健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態として、日本老年医学会が2014年に提唱した。  多くの高齢者は健常な状態から、筋力が衰える「サルコペニア」という状態を経て、さらに生活機能が全般に衰える「フレイル」となり、要介護状態に至る。


フレイルの基準には、様々なものがありますが、Friedが提唱したものが採用されていることが多いです。 Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。
1,体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
2.疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
3.歩行速度の低下
4.握力の低下
5.身体活動量の低下
フレイルには、体重減少や筋力低下などの身体的な変化だけでなく、気力の低下などの精神的な変化や社会的なものも含まれます。 次に、フレイル状態に至るとどのようなことが起きるか説明します。
健常な段階からフレイルを予防するには、生活習慣病の(進行)予防をしながら、運動機能・認知機能の低下を防ぎ、社会的に関わりを保ち続けることが大切です。


持病のコントロール
既に糖尿病、心臓病、腎臓病、呼吸器疾患、整形外科的疾患などの慢性疾患がある場合には、まず持病のコントロールをして、悪化させないことが大切です。持病の治療がうまくいかず、運動が制限されたりさまざまな症状が現れると、体を動かしたがらなくなったり、身体機能が低下してしまうこともあります。 負担にならないような持病コントロールの方法を教えてもらうなど、医師や薬剤師とうまく連携して、現在の状態を維持・継続しましょう。


感染の予防: 
高齢者は免疫力が低下していることが多く、インフルエンザや肺炎にかかりやすいといわれています。 インフルエンザや肺炎が重症化して入院すると、免疫力の高いときなら問題にならない体内の常在菌による感染症にかかるなどして、そのまま寝たきりになってしまうこともあります。 以下のような方法で、感染症を予防しましょう。
・適度な運動やバランスのよい食事などにより免疫力を高める体作りをしておく
・基本的な手洗い・うがいなどの清潔保持を行う
・インフルエンザワクチンなどを接種する
誤嚥性肺炎による肺炎を防ぐため、しっかりと口腔ケアをする


日常生活に運動を:
生活習慣病を予防したり、運動機能を維持するためには、日常生活で運動習慣を取り入れることが大切です。 特に筋力や筋肉量は、高齢者がサルコペニアの状態になっても、適切な運動や栄養摂取により比較的短い期間で取り戻しやすいといわれています。

日常生活の行動に、少し運動を取り入れたり、歩く時間や距離を伸ばすなどして、毎日続けられる方法を、少しずつ始めましょう。 ロコモティブシンドロームを予防する方法によっても、足腰の筋力を向上・維持し、バランスを保つことで、フレイルを予防し、その進行をおさえることができます。


バランスのよい食事を:
低栄養は、フレイルを起こす最大の要因です。 高齢者になり、食が細くなって、満腹感があっても栄養が十分に摂れていなかったり、さっぱりしたものばかりを食べて、体を維持するために必要な栄養素が不足したりします。 特に一人暮らしの高齢者は、食事の品数も減り、食べる食材も偏り、食欲が低下しがちで、低栄養状態に陥りやすくなります。

また、運動して運動機能を維持するにも、体をつくる栄養素(たんぱく質やカルシウムなど)が必要です。 低栄養の状態で運動を行っても、さらに低栄養状態を助長してしまいます。 さまざまな栄養素をバランスよくしっかりと摂取して、低栄養状態に陥らないようにしましょう。


口腔・嚥下機能を保つケアを:
加齢とともに歯が抜けるなどして噛みづらくなると、硬い食材が食べられなくなったり、口の中でうまく飲み込める状態にならなくなります。 また、加齢に伴い飲み込む力(嚥下機能)が弱くなると、食べものや飲みものが気管に入る「嚥下困難」が起きることもあります。

食べづらくなるにつれ、食べるのが嫌になり、低栄養を起こすこともあります。 入れ歯など、口の中を噛みやすくしておくケアをするほか、飲み込みづらさがあったらそのままにせず、嚥下機能を保つリハビリをするなど、食べる機能を低下させないようにしましょう。

 

社会とのつながりを:
高齢になると、社会的地位や家族の役割が変化したり、家族や友人を喪失することで、気力や活気が失われてしまうこともあります。 外出する機会や気力が失われ、家に閉じこもりがちになると、身体的フレイルへと進行することも少なくありません。
趣味のサークルなどで新たなつながりを作ったり、地域のボランティアなどで貢献する役割を担うことで、人との関わりを保ち続けることは、身体的、精神心理的フレイルの進行予防になります。

お勧めしたいのは、誰かと一緒にごはんを食べることです。 家族や友人と一緒に食事を摂る(共食)と、コミュニケーションをとりながら楽しく食べられるうえ、食欲が高まり、多様な食材を食べられて低栄養になることも避けられます。 身体的・精神心理的・社会的フレイルの全てを予防できます。

介護予防の観点では、高齢者ご本人や、身近にいるご家族がフレイルという状態を知り、介護状態へと移行しやすい危険性をはらんでいることや、どのような状態がフレイルにあたるのかを知っておくこと、フレイルを進行させないための日常的な配慮を行っておくことは有用です。
身体面だけでなく、日常生活のすべてが健康にかかわるものと捉え、フレイルの概念をうまく使って、日頃から介護予防に取り組んでいただければと思います。
日本老人医学会
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介護付き有料老人ホームの現状では、フレイルを免れるは至難である。 そもそも、介護付き老人ホームは、家庭(家族)では面倒の仕切れない、例えば、認知症患者、ボケ老人、など、いわば「傷もの」の老人が入居せしめられる。

「フレイル」を免れる一つの条件は、社会的な繋がりを持つこととであるが、傷ものの「寄せ集め」の世界では、「社会」そのものが成立しない。 勢い外部との接触が必要になるが、通常、「介護付き」老人ホームでは外部との接触は、閉ざされている。

いわば家庭での「厄介者」を囲っている老人ホームで、フレイルを論じること自体が、バカげたことなのである。 スーパーセンチュリアンは、老人ホームに閉じ込める訳にはいかないのである。 唯一つ救いは、インターネットを利用して、スーパーセンチュリアンを外部と繋げることである。

ともあれ、老人ホームの現状は、スーパーセンチュリアンを入居させるのには、それどころか、社会全般の現状が、スーパーセンチュリアンを生活させるのには、向いていない。 スーパーセンチュリアンも老人である限り、体力的には、衰えている。 それにもかかわらず、雨の日、雪の日、風の日、などを考えると、運動からは遠ざかり易い。 しかも、独り者であることの蓋然性が高い。 ところが、市販の惣菜などは、一人分で売られる可能性は低い。 従って、食事の準備もなおざりになりがちである。

自然(天)は、スーパーセンチュリアンの存在を可能ならしめているにもかかわらず、スーパーセンチュリアン(老人)のためのフレイル防止手段「持病のコントロール(医療)」、「バランスの取れた食事」、「「社会的連携」などは、いずれも、人為で果たし得る事柄である。 言い換えれば、人為が自然の恵みを阻んでいると言えよう。 この自然の恵みを阻む人為の主犯者は、明らかに「行政」である。