鉄道大臣

夢寐のたわごと

疑  惑 (シャドウ・ライター)

私は、疑い深い。 そこで疑うのだが、最近、人生100年が盛んに語られ、テレビ、雑誌、書物でも、取り上げられる。 このチャンスを狙っていた「一獲千金」組も少なくない筈だ。 売れに、売れて、儲かる! それ書けと、出版に励げむシャドウ・ライターも、多いと思う。

バイブル商法という物品の売り方が、一頃、市価(紙価)を高らしめた。 XX大学お墨付き、XX先生推奨、XX研究所開発、とありもしない「似非権威」を振りかざして消費者の心を欺こうという趣向だった。 それに乗せられる消費者も多かったから、笑いが止まらなかった。

今は、寿命100年を目指す健康ブームが拡がっているから、乾いた砂地が水を吸うように、猫も杓子も、疑うこと無くシヤドウ・ライターの産物を、ごくごくと飲む。 シャドウは、仮想有名人の影に隠れる。 その隠れる盾(箕=みの)となる有名人そのものが、仮想の産物かも知れない。 彼らが書く本の本文に登場する使用者、愛用者の「愛用経験談」も、「使用後感」も作られた読者、使用者、消費者、愛用者の経験紛いの話を作り上げ、それを小説のように書き添える。

国会で、嘘の資料、うそ話、うそ回答が、性懲りもなくまかり通っているから、
シャドウ・ライターごときが実(まこと)しやかに述べる嘘も、庶民が買うなら、許してしまえ、と国民の代表が認めてらっしゃるから、テレビ、新聞雑誌、単行本、も、検閲なしに、まかり通る。 おまけに、言論の自由という大義名分があるから、誰にも嘘を云う権利がある。