鉄道大臣

夢寐のたわごと

遠視(えんし)

人は、遠くを見るを好む。 防波堤の突端にあって、海の彼方を見る。 山の頂にあって、四方の山々の山波を見渡す。 沈思して、心の隅々まで見渡す。

人の目は、遠くを見ようにできている。 人の目は、展望を好み、足下(脚下)を嫌う。 人は、遠くに目標を定め、行先の行路を見渡し、危惧し、計画する。

遠視は、人間の宿命である。 人の人たる所以でもある。 大志は、誰もが抱く。 が、多くの人は、大志到達以前に、行路途中で挫折する。 遠くを見たまま、志を失う。 これも、多くの人間に見られる。

遠くを見失うな。 いつまでも遠くを見据えよ。 すれば、いつまでも若く、志を失わない。