鉄道大臣

夢寐のたわごと

イメージ

イメージは、主観です。 誰かの主観です。 あなたが頭の中に描くイメージは、あなたの主観です。 街のレストランのメニューに描かれている料理のイメージは、その店の親父の主観です。 もっとも、店のメニューの上であなたが見るイメージは、この時点で、あなたの主観に摩り替っています。

誰しも、自分の頭の中に描くイメージは、自分にとって、「都合」の良いように描きます。 例えば、街のレストランのメニューに描かれる料理のイメージは、客にとって旨そうに(店主にとっては、売れそうに)描かれます。 レストランの店主にとっては、料理の実物は、あまり関係がないのです。 

他方、客は、自分の好みに合わせて、料理のイメージを画像のまま(同一のもの)と理解します。 店主にとって大事な点は、売れるかどうかで、客にとっては、旨いかどうかです。 互いに、画像(実物?)とイメージを同一のものと受け止め、実物を歪めて理解します。 

レストラン店主と客の、それぞれの側のイメージ(主観)は、それぞれの側の都合にあわせて、それぞれなりに歪められていますから、それぞれの思惑は、まったく異なったものになります。 こうして、よくある世間の問題(争い=喧嘩)が起こります。 「おじさん! この料理、メニュー(注文)と違うじゃないか! これじゃ、金は払えないよ」

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イメージ 【image】
1 心の中に思い浮かべる姿や情景。 心象。 形象。 イマージュ。
2 心の中に思い描くこと。
3 目の前にない対象を直観的・具体的に思い描いた像。

三省堂 大辞林 第三版

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イメージは、勝手な、怖いものです。 イメージは、普通、画像の形で提示されます(ここで、誤りが起こります)から、画像でなら、相手に正確に伝わるだろうと思って伝えた意味が、その実、全く違う歪んだ意味で伝わるのです。 ちなみに、イメージは主観的なものですが、画像は「客体化」されたものです。 イメージは、主観的であるために、誤解を生みます。 しかも、イメージ発信者も、イメージと画像を同一のものと受け止め、画像で伝えれば、相手に十分伝わる筈だと自分なりに、勝手に誤解してしまうのです。

イメージは、いずれにしても、主観であり、実物ではありません。
イメージの対象となる実物(の客体)は存在しないのです。 言い換えると、イメージは「幻(まぼろし)」なのです。 よく考えてみれば当然のことですが、幻(主観)をベースにした意思疎通には、確実性はありません。 イメージ・ベースの意思疎通が誤解を生むのは当然なのです。 イメージと画像を混同して、画像で伝えれば、確実に伝えることができると思い込むことに問題があります。