鉄道大臣

夢寐のたわごと

仲間(なかま) (競争意識)

 

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なかま【仲間】
歴史的には,江戸時代における商工業者が互いの利益を守るために結成した同業組合のことをいう。 その中で幕府や藩の公許を得ていたものは〈株仲間〉と呼ばれた。 この仲間メンバーの人数は限定されていたので,それへの加入権は株として譲渡・売買された。 仲間は規約・役員を定め,寄合をもち,公儀への金品の上納や人的奉仕と引換えに,営業上の保護と独占特権が与えられた。 また生産や価格の相互規制を行うとともに,いっしょに行楽や参詣に出かけるなど,今日の同業者団体と変わらぬことを実施している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版の解説

なかま【仲間】
① ある物事を一緒になってする者。 「 -に入る」 「 -を裏切る」 「遊び-」
② 同じ種類に属するもの。同類。 「鯨は哺乳類の-であって、魚の-ではない」
③ 近世、商工業者が結成した同業組合。 → 株仲間

出典 三省堂大辞林 第三版の解説
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上記の解説、および定義によると、 「仲間」は、同郷の人々の集団、同窓の人々の集団(同窓会)、同じ国の人々などにも当てはまります。 そうして、その集団のメンバーであるという意識から、愛郷心、愛校心、愛国心が生まれてくると思います。

翻って、「仲間外れ」という言葉もあるように、仲間意識は、「排他的」です。 ところが、勝負事を集団で行うと、敵と味方に分かれますから、この排他的な仲間意識を煽り(あおり)立て、競争意識を強める(高める)ことができます。 この煽り立ての道具(手段)として、応援、喝采、囃子音、歌などが、よく用いられます。 こうした手段が加えられると、競争意識(感情)は、ますます昂められます。 先の戦争における「軍歌」、「行進曲」、「軍楽」、「愛国歌謡」が正さに、そうでした。

競争意識に支えられた仲間意識は、排他的な敵・味方の意識を際立たせ、延いては、敵を「憎む」気持ち、味方に「共感」する意識を生み出します。 この競争意識が差別意識と混合したらしい出来事が最近の世界ラグビー戦で見かけられました。 ご承知のように、第二位はイギリスのチームでした。 このラグビー発祥のスポーツマンシップを唱える国の白人のイギリス人のチームが、旧属国の黒人の国のチームに負けた所為でしょうか、表彰台へ「銀メダル」を首にかけて登壇することを拒否した、と聞いています。

恐るべき「競争意識」です。 競争心は、差別意識をも促進します。 

人と競うのは人間の本能でしょうが、この本能を矯める工夫が、現代の人間には、必要なのです。 ところが、世間には、仲間意識を逆手にとって競争を煽る道具、機会、制度、が満ち溢れています。 政府が音頭をとる「賭け事(?)」センターをはじめ、家庭内のゲームに至るまで、勝負を争い煽る気風や道具が、街々の隅々まで染み渡っています。 人間は、本能的に勝負を好みます。 

この人間の弱点は、XXX症として病的なレベルへ高まりますが、この「XXX症」を抑えることはおろか、促進する試み(施策・制度)が、「金儲け(国家収入改善)」の為に施行されようとしています。 

「競争意識」は、悪の根源です。 競争意識は、差別意識にも繋がります。 長い生物の歴史を通して人間は、競争を自然(本能的)に受け入れるようになっています。 この傾向は、人間が万物の霊長となるまでは、競争を通して人間の能力は長所として機能してきましたが、進歩を遂げてしまった人間には、弱点になっています。 

自分たち同士で争うのは愚行です。 「競争が、進歩を促した」のは昔の話で今は誤った考えであり、競争は人間を破滅へ導きます。