鉄道大臣

夢寐のたわごと

地獄絵図・阿鼻叫喚

大抵の老人ホーム、特に「有料介護付き」、は預かっている老人にボケ老人、認知症患者、車椅子・歩行器利用者が多いので、彼らが勝手に外出しない(できない)ように、玄関やその他の出入口に鍵をかけている。

東京直下型地震が発生する可能性は、70%あると言われている。 老人ホームも、地震を免れることはできない。 地震が起こったとすると、老人ホームも火災に見舞われる可能性があるのみならず、室内、建物内には、倒壊、転倒、落下した家具・什器、車椅子、担架、歩行器、等がみなぎると思われる。

入居している老人たちは、間違いなく「右往左往」する。 いや、右も、左も、わからない状態で、慌てふためく。 運が良い老人は玄関、出入口へ殺到する。 だが、玄関、出入口は、閉鎖され、鍵がかかっている。 ヘルパー、職員たちも、老人をヘルプするどころか、自分たちも動転している。 

火災が発生する。 他所(隣・近所)の火を貰い火する可能性もある。 物内は、煙でいっぱいになり、元々、右も、左も、判らないボケ老人や認知症患者は、走り回ったり、こけたりする。 車椅子や歩行器が、邪魔になる。 こけた老人も邪魔である。 職員やヘルパーも動転して、ヘルプを求めている。

(頑丈な建築物の)老人ホーム内のエレベーターが止まる。 泣き叫ぶ声が聞こえる。 阿鼻叫喚である。 外部の人たちも、倒れずに残っている老人ホームの頑丈な建物を目指して集まり、建物の周囲を取り囲むが、玄関、出入口が閉されているので入れない。 硝子窓越しに見える内部の阿鼻叫喚を驚きながら眺めるばかりである。

地震は、誰をも見舞うが、「籠の鳥」をも見舞う。 火災発生と共に、期せぬ「焼き鳥」に老人ホームは見舞われる。 行政官庁は、日頃から、焼き鳥防止に努力してくれているもの、と期待したい。後の祭りで、恒例の「~真摯に受け止め、心の底から、申し訳ないと~」の後追い施策に、終わらぬようお願いします。