鉄道大臣

夢寐のたわごと

リーダーシップとガイドライン

近頃、新型コロナヴィ―ルス(Covid-19)感染拡大、蔓延防止の為のガイドライン設置が、求められている。 ガイドラインとは、何処かへ行くために導くための手引きだ。 

先にリーダーシップは、①目標設定、②目標達成、の二つの要素から成り立っていると述べた。 ガイドラインは、言うまでもなく、②の目標達成の方法に関わっている。 その目標達成の方法(手順、手續)をリーダーが振るう技能ではなく、マニュアル化(非人核化、制度化、一般化)したものがガイドラインである。 

マニュアル化は、方法(手順、手續)を、誰もが同じ様に執ることが出来る形へ高めている。 つまり、目標達成の在り方から、リーダー個人的技能(個別性)を取り除き、誰もが一様に進路を進むことが出来るように、一般化するという大きな収穫をもたらしている。 

ところが、その反面、この方法(手順、手續)の在り様に硬直化をもたらしている。 言い換えると、ガイドラインから外れると、失敗の恐れが高まる。 マニュアルに沿うことは、その意味で、深く高い谷の上を渡るために掛けられた狭い釣り橋を歩むのに似ている。 マニュアルから外れると、ただの一揺れで墜落する。翻って、リーダーは、行く先(目標)を心得て先導する役割を持つから、目当てを知らななどあり得ない。

掲げるべき目標(目当て)が無ければ、リーダーは自分自身の発想に基づいて目標を創って掲げる。  リーダーの創造的着想は、たとえ間違ってはいても、人々を魅了し惹きつける。 惹きつけた上で、自らの技能を振るってフォローアーを率いるか、あるいは、ガイドラインを作って、フオローアーたちにこれを与え、ガイドラインに沿って、フオローアーたちが途中を安全確実に進めるように先導するのがリーダーなの
である。

リーダーシップとガイドラインとは、両輪である、と言うことが出来る。 本来、方法としてのガイドラインは、リーダーシップの一部であって、リーダーシップを制度化し、平易な技能へと高めて、リーダーが不在であっても、フォローアーが安全、かつ確実に行動できるように、計らうものである。 ところが、今回は、コロナヴイ―ルスの感染という未知の問題に遭遇している。

問題(課題)は、未知である。 目標が確定できない。 にもかかわらず、リーダーたる役割を担う人は、フォローアーを導かねばならない。 で、ガイドラインが作られようとしている。 目標が確定していないのに、方法を確定しようとしているのである。 危うい。 不安定な高い絶壁の上に掛かる吊り橋を、行方も定めずに渡って行くのである。  不安は募る。 リーダーは、正に、危機に遭遇している。