鉄道大臣

夢寐のたわごと

適材適所Ⅱ

適材適所とは、「適当な人間を、適当な場所へ配置する」と受け取りがちだが、実は違う。 そうでないことは、現内閣で証明されている。 この言葉が好きな現XX大臣は、不適格な人を、無理に大臣職に就けた結果、「任命責任は、私が執ります」と何回も言わなければならない破目に落ち込んでいるから、この人の言う「適材適所」は信用できない。 

おそらく、この人は、言葉遊びが好きなだけで、遊んでいる言葉の意味は分かっていない模様である。 あるいは、「言うは易く、行うは難し」の実例を示そうとしているのかもしれない。「馬鹿と挟みは使いよう」と言う諺がある。 

誰でも、何かの役に立つ、と言う奥深い意味の諺がこれである。 優れた良きリーダーは、適材を見つけたり、養成したりするだけでなく、与えられた人間(部下、フォローアー)を巧みに使いこなす点でも優れているのだと思われる。 

リーダーたる所以は、一に、目標を設定する事、二に、目標を達成する事であった。リーダーの着眼、発想、そして創意の必要は、言うまでもないが、如何に、着眼、発想が優れ、その妙を得ていようとも、そうした創意から設定された目標も、達成する手段に欠けるところがあれば、元の木阿弥で終わってしまう。

優れたリーダーは、部下、フォローアーの選抜、養成に巧みであるばかりでなく、付いてくる者たちに信用され、慕われねばならないが、慕われるリーダーには、いくつかの特徴(条件)がある。 これら全ての特徴を満たす人物は少ないかも知れないが、良き優れたリーダーであるためには、これら特徴の幾つかを備えていなければならない。 

その条件を列挙すると、例えば;

  1.  部下、フォローアーの言葉、表現が判ること(フオローアーと同一目線で、コミュニケートできること)。
  2.  部下、フォローアーと同じ目線で、物事が見られること。
  3.  間(部下、フォローアー)を差別しないこと。
  4. 好みに合わない者でも、受け入れられること。
  5. 課題、仕事に、長けた者なら、例え、自分の気に入らない者でも、フオローアーとして受け入れること。
  6. 手段・方法の機械化、マニュアル化、デジタル化を恐れないこと。
  7. 当該の課題、仕事の達成に使われる方法、手段が、自分の理解を超える場合は、その方法の学習に励むこと。
  8. 近付き易い、優しく、柔和な風貌を示していること。
  9. 他人と、気兼ねせずに、気安く話せること(他人と話し合うことを億劫がらないこと)。
  10. 人並みの基礎教育を受けていること、または匹敵する人生体験を経ていること。
  11. 目標達成に協力してくれるフォローアーを教え、指導すること(技法)に長けていること。 

以上に挙げた特徴(条件)は、一般的、普遍的な形で述べられているが、これら以外にも、当該リーダーに固有の魅力(金銭や家系、権力、周囲の評判を含めて)が、リーダーシップの、特に、達成へ向かうフオローアー動員力=統率力に関わっている、と思われる。 だが、金銭に基づく影響力は、時間的にも、拡がりの上でも、小さく、枯渇し易い。つまり、「金の切れたが、縁の切れ目」。 

適材適所とは、阿呆は、阿呆のように、賢い奴は、賢い奴のように使い分ける。 本当のリーダーは、こうした意味での適材適所が実現できる。 本当のリーダーは、目標の設定、着眼、発想、などに卓抜しているばかりでなく、達成の手段開発・動員にも長けている。