鉄道大臣

夢寐のたわごと

リーダー論 (リーダーシップ)

 

先に、私は、いわゆる一般に説かれる「リーダーシップ論」が、ややもすると「偉人論」に傾き易いと述べました。 「傾く」どころか、従来からリーダーシップ論は偉人論、そのものであるのが普通でした。 そうした偉人伝の古典ともいうべき作品で代表的なものが、プルターク英雄伝(対比列伝)でした。

『対比列伝』(たいひれつでん、ラテン語: Vitae Parallelae、ギリシア語: Βίοι Παράλληλοι)は、ローマ帝国の著述家プルタルコスが著した古代ギリシアローマの著名な人物の伝記である。 日本語訳名は『英雄伝』、『プルターク英雄伝』(プルタークプルタルコスの英語名)で多く呼ばれる。

『対比列伝』は、古代ギリシア・ローマの著名人たちを、人となりや言動の似た者で二人一組のセットで対比させてゆく伝記22編と、セットだが対比でない単独伝記4編からなる。―(中略)-

イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアは、主に本書に基づきローマ史劇たる『ジュリアス・シーザー』、『アントニーとクレオパトラ』、『コリオレイナス』などを執筆した。

プルタルコス英雄伝』日本語訳は重訳も含め多くあり、入手し易い訳書(新版・ちくま書房刊がある)―(後略)-

ウイキぺデイア

近代的な意味でのリーダーシップ論を説いたのは、PF・ドラッカーを嚆矢とします。

ドラッカー氏の言葉からリーダーシップを「 生まれ持った資質ではなく、地位や特権でもない、責任を持って遂行するべき仕事の一種 」と定義し、この定義を意識しながらリーダーシップを発揮することによって、多くの人間の信頼を獲得し、相手が自ら「つき従いたい」と思うような魅力的なリーダーになることができるでしょう。

ウイキぺデア

PF・ドラッカーは、リーダーシップを人の資質や地位、立場ではなく、「仕事の一種」であるとしながらも、多数の人々の信頼を獲得することも、リーダー(指導者)の能力(魅力)であるとも言っています。  

リーダーの責任は、目標(目的=課題)を設定すること、そうして設定された目標の確実、安全な達成にありますが、リーダーが設定する目標=課題の性質は、リーダーが心に抱く「価値観」に関係し、リーダーが抱く価値観は達成の手段が道義的か否かにも関係しています。  

多数の人々を惹きつけるには、リーダーの価値観が重要な意味を持っています。 端的に言えば、凶悪な目標を設定したり、残虐な達成手段を示しても、一時的には、脅迫、押し付け、などによって、部下(フォローアー)を惹きつけることができるかも知れませんが、長期的には、誰も付いてきません。 

その意味で、リーダーが持つ価値観、道義観も蔑ろにはできません。 リーダーが高潔で、清廉潔白な人格者であることも、部下を惹きつける重要な要素です。 特に、宗教的リーダーには、その点を無視することはできません。 また、昨今のように新聞、テレビを賑わす悪徳政治家、事業家が横行する世情において、リーダーの人格、資格、などを問題にせざるを得ません。 

 PF・ドラッカーのように、西欧式にリーダーシップを純粋に組織経営なり、集団統治なり、の技術面だけで捉えるのなら、目標設定と目標達成の2局面の検討だけで済ますこともできますが、そうした目標の設定と達成を行う「人間」のことを考えると、その人間が抱く価値観の良否を問わざるを得ないのです。 特に、日本の伝統である「武士の魂や名誉」を考慮した場合、リーダーの価値観、倫理観を無視することはできません。

 最近は、合理主義的であるとされる通す欧米においても、ビジネス(事業)経営、政治上の倫理が問題になっています。 事実、上級管理者の品性をテーマとする著書(The Ethical Executive: Becom‐ing Aware of the Root Causes of Unethical Behavior: 45 Psycholog-ical Traps that Every One of Us Falls Prey To (英語) – 2008/9/12刊  Robert・hoyk  , Paul Hersey 著)が、既に十数年前にアメリカで出版され、高い評価を得ています。

リーダーの品性は、技能以前の事ですが、リーダーシップを語る上で忘れることができません。 特に、文化的/伝統的に「人間性」を重んじる日本人にとっては、リーダーの品性は、リーダーを論じる上では看過することのできない問題です。 遠くは、既に死刑の執行された「オウム真理教の麻原聖光」のリーダーシップ、近くは、前総理大臣の「モリカケ問題におけるリーダーシップ」など、高級管理者の「品性:道義性」が世論の中枢にあることは、片時も忘れてはなりません。  

 

 

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対比列伝』(たいひれつでん、ラテン語: Vitae Parallelae、ギリシア語: Βίοι Παράλληλοι)は、ローマ帝国の著述家プルタルコスが著した古代ギリシアローマの著名な人物の伝記である。 日本語訳名は『英雄伝』、『プルターク英雄伝』(プルタークプルタルコスの英語名)で多く呼ばれる。

 

『対比列伝』は、古代ギリシア・ローマの著名人たちを、人となりや言動の似た者で二人一組のセットで対比させてゆく伝記22編と、セットだが対比でない単独伝記4編からなる。

一例で、ペロピダスマルケッルスはともに激しい気性でかっとなりやすい性格の猛将という点が、アギスクレオメネスと、ティベリウス・グラックスガイウス・グラックスはともに志半ばで倒れた悲劇の改革者という共通点・類似点がある。

 

著作は文学・文化的価値のみならず史料としても評価が高く、古代ギリシア・ローマ史研究の第一級の史料として扱われている(ただし、プルタルコス自身は歴史書として書いたのではなく、伝記として書いたと明記している)。 だが完全な形で残っているというわけではなく、最初に書かれたと言われるエパメイノンダススキピオ・アフリカヌスの伝記は全て散佚している。

イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアは、主に本書に基づきローマ史劇たる『ジュリアス・シーザー』、『アントニーとクレオパトラ』、『コリオレイナス』などを執筆した。

 

―(後略)-

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