鉄道大臣

夢寐のたわごと

自立心Ⅱ

先に、「自立心」が、アメリカ人を含めて欧米人には、強いと述べました。 しかし、アメリカは、ご承知のように、「合衆(州))」の国です。 西欧人は、ギリシャ・ローマの時代から北アフリカのアラブ人を含む地中海世界に広がっていた都市国家の伝統・気風を踏まえて、育っています。 伝聞ですが、都市国家間の戦争では、兵士たちは、弁当までかどうかは判りませんが、兵器、軍装、などを自分で調達して参加していたと言われています。 

上述のように、アメリカは合衆の国ですから、アジアに基盤を据える人々、アフリカ出身の人々、種々雑多の人々が集まっています。 アジアには、地中海世界にみられた都市国家の歴史も伝統もありません(小型の似たような気風が、日本の瀬戸内海の海賊の間に見られます)。 アジアの代表として、中国大陸を取り上げれば(島国の日本は別として)、私の知る限り、そこには茫漠たる土地があるものの、力のある者が弱い者を奴隷化する伝統や気風を引き継いでいるように思えます。 アフリカ大陸は17世紀頃まで「暗黒大陸」と呼ばれ、そこには国家そのものが存在しなかったのです。  

アメリカ人の場合、主流は「ホワイト(白人:スペイン系を含む西欧人)」にあります。 その意味で、ギリシャ・ローマ、地中海世界の気風が主流なのです。 しかし、アメリカ人だからと言って、全てのアメリカ人が、自主性、主体性を強く主張し、契約を重んじ、これに固執するとは限りません。 もちろん、人間同士は、互いに影響し合いますから、東洋系、アフリカ系、その他のアメリカ人も、上記のような傾向を持つ可能性は高いとは言えます。 

翻って、現在の世界の文明を主導しているのは、欧米の文化です。 ビジネスも例外ではありません。 今後も各国間の貿易、交流は、ますます盛んになってくると思います。 その意味では、「契約」思想が、重要になって来ていることは言を待ちません。 顧みましょう。 契約思想は、強い自立精神に支えられています。 自立心こそ、今後の人間活動(行動)を支えるものです。 最早、日本的な他人志向は許されなくなってきているのです。 他人志向(他人頼り)が過ぎると、競争の立ち遅れます。