鉄道大臣

夢寐のたわごと

名古屋飛ばし

東京、大阪、福岡(北九州)など、飛び飛びに存在している日本の代表的大都市の間に、ポツンと離れて孤独に存在する大都市名古屋は、なんとなく、人々の視覚から漏れやすい。 他にも、ハッキリした理由、根拠があったのだろうが、この「名古屋飛ばし」が起こった歴史的事件は、8歳で死んでしまった徳川家継の相続人選びであった。  

徳川御3家の中では、最もご宗家に近かったのは尾張徳川(62万石)、紀州(56万石)、水戸(35万石)家だったので、誰も、世間も、尾張の殿様が、次の将軍様だと思ったのだが、あにはからんや紀州の殿様(徳川吉宗)が選ばれた。 今度のコロナ騒ぎにおける「異常事態宣言」適用地に付いても、そうである。 名古屋は大きい。 当然、コロナ感染の恐れも広く、深く、キツイに違いないから、名古屋の市民はもちろん、世間一般も、「宣言」の適用を期待した。 ところが、大阪、福岡に「負けた!」。 

翻って、思い出すのだが、私が住む老人ホームへ巨大な体格の職員が、入ってきたことがあった。 この青年、本当に大きかった。 彼が、廊下を向こうから歩いてくると、廊下一杯に広がって見えて、「壁」が、こちらへ向かって歩いてくるような感じがした。 入居者たちは、噂した。 「大きいなぁ。 まるで、相撲取り」。 彼の勤務が続くうちに、だんだん、彼の評価が定着してきた。 「なんや、大きいと思ったけれど、タダのデブやないか!」 

そういえば、名古屋市は、広大な濃尾平野の一端にポツンと佇む大都市である。 東海道新幹線に乗っても感じるのだが、名古屋は、東京からホンの一時間強。 新幹線を利用しなければならないほどの距離じゃない。 逆さまに来ると,なおさらの事、大阪、京都から僅か一時間。 新幹線利用は乗車賃が高いだけ、「損」やがな。

エエイ、乗り過ごせ!  

名古屋は、視覚のハザマで消える。 それが名古屋飛ばしの心理。