鉄道大臣

夢寐のたわごと

上から目線

今朝、あるテレビ番組で、アメリカと中国の代表が、アメリカ合衆国アラスカ州アンカレジで会議を行ったことについを報道していた。 その報道の中で、アメリカ代表が、中国政府が香港、台湾、新疆ウイグル地区、チベット、などを圧迫して民主主義を冒しているという意味の攻撃をしたのに対し、中国代表がアメリカ代表に、過去に、欧米諸国が中国を食い物にし、現在もなお「上から目線」で、中国を詰っている、と反論した、との意味のことを報道していた。 

私は、その中米の会議に参加していたわけではないので、この報道が正確かどうか知らない。 が、もし本当だとしたら、中国の言い分は、間違っていると思う。 中国こそ、過去、現代に渡って、自らを「中華」と称して、周辺の各国を「上から目線」でねめつけてきたのである。 欧米の民主主義は、彼ら自身の歴史の中で、彼等自身が、彼等の歴史に蟠っていた絶対王政や教会権力と戦って勝ち取った民主主義である。 彼等が自らの手で掴み取った「自由」の精神を、旧勢力の元で喘いでいる「後進」の国々の民衆に施そうとするものである。 これもまた「上から目線」であることには違いはないが、その目線には「暖か味」が籠っている。 中国のそれには「恨み」と「横柄さ」が籠っている。 

日本もまた、昔は、中国の後塵を拝して、中国の文明を仰ぎ、中国の「上から目線」を受けていた。 幕末、明治を介して幕藩政治の圧力を撥ね飛ばし、西欧の自由民権の思想を習って、とどのつまりに太平洋戦争で敗戦し、その結果、西欧の民主主義の精神を真似、教わることになって、今なお学習中である。 だからこそ、西欧で生まれた民主主義を尊重している。 

中国という国柄がそうなのか、現共産党首脳たちがそうなのか、とにかく、中国政府は、横柄であり、破廉恥にも、覇権主義勢力を地球全体を回る「シルクロード」を、アジア、更には世界へ、延ばそうとしている。 地球全体を宇宙の彼方から「上から目線」で、眺めようとする、大それた、かつ、馬鹿げた試みである。