鉄道大臣

夢寐のたわごと

高齢者の痩せ我慢

年をとっても若者に劣らない、とうそぶいたりする人、煽ったりする広告が後を絶ちません。 うそぶく人は、当然、日頃から運動や体操に励み、自分の体を鍛えているのでしょう。  広告の方は、そうした自力で身体を鍛えている人や現に健康に長生きしている人を引き合いにだして、売り込もうとするサプリメントや医療機器を宣伝・広告するのです。  

しかし、誰もが、広告のような幸運に恵まれるとは限りません。 予想もしなかった自然災害、交通事故、火事、人為的災害に遭わないとも限りません。 

  • 明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかわ:親鸞 

私の住む街も「丘、台」と付く地名の多い地区で、おまけに、この街の行政が行き届かない所為か、公園、散策路、をあまり見かけません。 春の温かい日差しを楽しむべくもない、溢れる人間共で荒れ果てた、いわゆる、高齢者には住み難い大都会の荒野の真っ只中です。 さらに、この地区には、この大都会を縫いめぐる路線バス網も私の住む辺りへは延びていないのです。 

坂、坂、坂の多い自家用車がやっと通れる電信柱の多い細い小道が網の目のように巡らされているので、散歩もオチオチできません。 いつ、すぐそばの小道から、タクシーか、自家用車が、飛び出してきて、あえない最後を遂げざるを得ないか、とヒャヒャして歩かねばならぬ状態です。  

健康を保障するサプリメントや医療器具を、なけなしの懐の中を眺めながら、老いたる頭をかしげて、あたかも清盛が嫡男、平重盛のように、「買うべきか、買わざるべきか」と思い悩む心を揺るがす「商売人(広告屋)」のあざとさ!  痩せ我慢と無駄な抵抗は、辞めなされ。 老いは、自然の恵み。 来るものは来る。 ひたすら、生きてこそ、長生きが来る。 これこそ「日々是好日」の真の意味。 今日が安全なら、生涯安心。