鉄道大臣

夢寐のたわごと

特許

皆さん、アルキメデスという名の男の事を聞いたことがありますね。

もし、この男が近世に生まれていたら、おそらく、大金満家の一人になっていたのではないかと思います。 彼の発明は、紀元前から活用されてきていますから、彼が稼ぎ貯めた特許料は、膨大なものになっている筈です。 彼が発明したと言われる「梃子」は、いろんなところで、現代も、使われています。 「梃子でも動かない」など、諺にもなるぐらいです。

貴方は、彼の発案よる「梃子」の使用の特許料を払っていますか? 「もう、有効期限が切れている!」 えぇ? 誰が、発明に「権利」や「期限」を決めたのですか? 世間に役立つ貴重な発明発見に、値段をつけ稼うなんて考える、イジマしい、ケチな助平根性が、「特許料」なんて「俯仰天地に恥じる」浅ましい根性へと、人々の気持ちを導いたのです。

下記のウイキぺデア(デジタル辞典の一つ)の説明によれば、最初の「特許」は、イタリア人の建築家ブルネスキに、彼が建造した「資材運搬船が生み出す利益の3年分を与える」という形で付与されました。 

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もともと特許制度は、中世ベニスで誕生したといわれています。 特許を意味する“patent”という言葉の語源は、ラテン語の“patents”に由来するといわれています。 Patentsとは、「公開する」という意味です。 世界で最初の特許は、イタリアのフィレンツェ共和国で建築家ブルネレスキに対して与えられました。 その対象は、大聖堂建設に必要な大理石運搬船の発明でした。 建築家ブルネレスキは、資材運搬船から生まれる利益を3年間保証されました。 

出典:ウイキぺデイア

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ブルネレスキの時代には、「特許料」と言ったハッキリした形では、決まっていなかったようですが、誰が、そのような権利(特許)を付与する権限を持っていたのでしょう。 それは、その時代のその国の「政治的権力者」が持っていたのです。 例えば、イギリスでは、王室にその権利がありました。 それでは、他の国々における(延いては、国際的)「特許権」は? 誰が保有したのでしょう?

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1623年イギリス議会で制定された専売条例英語版)は、それまでエリザベス1世ジェームズ王が塩税やデンプン税のため恣意的に認めてきた特許を原則禁止にした。 例外的として発明と新規事業のみは、一定期間(最長14年間)に限って独占権を認めるとともに、権利侵害に対する救済として損害賠償請求を規定した。 この条例の制定により特許制度の基本的な考え方が確立した。 専売条例は後にジェームズ・ワット蒸気機関1769年)や、リチャード・アークライト水車紡績機1771年)などの画期的な発明がなされる環境を整え、英国に産業革命をもたらした。

1883年には、工業所有権の保護に関するパリ条約(パリ条約)が締結され、内国民待遇の原則、優先権制度、各国工業所有権独立の原則など、特許に関する国際的な基本原則が定められた。

出典:ウエキぺデイア

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なるほど、色々と複雑です。 誰が、何が、そんな複雑で、馬鹿らしい制度、機構を考え出したのでしょう? 歴史を少し学んだ私が言えることは、世界史が「西欧」中心に廻されているからで、その「西欧」の制度、機構が、世界一般に、広く適用(応用)されためです。 具体的には、西欧で18世紀半ばに始まった「産業革命」が、その嚆矢であり、社会構造の変化がその始まりです。 社会構造の変化が、いわゆる「資本主義」を産み出し、その結果、世の中かが、「金」を中心にめぐり始め、「金」を求めて、「特許料」なんて、いじましくも、ケチなものを考え出したのです。 

ここで、もっと大きな大切なことを申し上げましょう。 現に私が、そしてあなたが使っているこの「文字」は、「広く」、「長く」、多くの人々によって使われてきていますが、文字使用料は、誰も、誰にも、払っていません。 「文字」は、立派で、崇高な発明品です。

にもかかわらず、使用料は、無料です。 そのくせ、歌や音楽には、特許料を払っています。

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産業革命(さんぎょうかくめい、: industrial revolution)は、18世紀半ばから19世紀に掛けての一連の産業変革と石炭利用によるエネルギー革命、それにともなう社会構造の変革のことである。

出典: ウィキペディアWikipedia)より抜粋

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特許料という「ケチ」なものは、遺失物届出の「お礼」に似ています。 世間では、遺失物を見つけて届けたお礼は、一般に、せいぜい10% で良いのです。 それも一度払いで結構。 ところが、特許料は、数年、数十年と、厚かましいにも、ほどを知るべきです。 

今一つ似たものを挙げれば、「良い土地発見料」アメリカ大陸発見後に、欧州から移民してきた人々は、新大陸での良い土地を求めて騒ぎました。 各地で、良い土地を求めて競い合い、人殺しまで起しました。 欧州からやってきた「一攫千金を狙ったあぶれ者」、貧困や時の権力の圧政から逃れて、新天地で「家族ぐるみで、良い空地を探し回った難民」、云々は、全て「遺失物取得者」に似ています。 空地は、タダだったのです。 時に、ネイテイブ(先住民)と土地を争うこともありましたが、ネイテイブの大半は、「遊牧民」でした。 厳密に言えば、争ったにしても、所有者の居ない「空地」の取得権を争ったのです。 要するに、彼等は、良い「運(土地)」を求めて、北アメリカの原野を走り回る射幸心の塊だったのです。 

ちなみに、良い「運」を求めることは、「他人より先」に物事を為し、かつ得ることに繋がります。 このルールは、「他者」は、そこに先有(先在)して居なかったのですから、その意味で万能です。 いわば、「欠席裁判」のルールです。

そういえば、動物一般が「弱肉強食」で生きています。 弱肉強食は同時に、「他者を押し除ける」ことですから、「早い者勝ち」と変わりません。 運が良いのは結構ですが、だからと言って、他人を侮ったり、軽んじたり、他者を抑圧したりするのは良くありません。

その意味で、資本主義は、弱肉強食という「動物の世界」のルールを人間社会へ持ち込むものです。 

それでなくとも、他人は、あなたの「運」を羨んでいるのです。 翻って、特許料なんてケチな儲けは、資本主義の産物です。 他人の儲けを羨むのは人情でしょうが、「儲け」は皆で分かち合うべきだ、と考える広い心を持ちたいものです。